理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

Gmailで全メールをアーカイブする

Gmail、碌に読んでいなかったらメールが大量に溜まってきていて、大量に溜まってきた結果としてメールを読まなくなるという悪循環になっていた。 メールマガジン系はオプトアウトしまくったのだけれど、それでも受信トレイが綺麗にならない。受信トレイだけではなく、迷惑メールとかも含めて綺麗にしたい。 全ての不要なメールを生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全てのメールをこの手で。

in:anywhereで迷惑メールやゴミ箱のメールを選択できるクエリになる。

クエリを入力

このクエリで検索した後、「この検索条件に一致するすべてのスレッドを選択」をクリックして「既読にする」アイコンをクリック、「アーカイブ」アイコンをクリックだ。 さあ!叶えてよ、インキュベーター!!

美しい受信トレイ

美しい。汚れのない世界。

全てなくなる。1万通とかあるとメールが消えないように見えるけど、実は非同期で処理が進む。数分だか、数時間だか待ったら消える。

エンジニアリングとマネジメント

エンジニアリングに携わっていると「マネジメントは嫌だ」という声を聞く機会を多く聞く。それはそれで尊重されるべき考えだと思う。僕も色々マネジメントと呼ばれる業務が増えてきて、ウッて思うところはある。もっと設計・実装に携わっておきたい。エンジニアとして楽しいもんな。

それでもマネジメントはしていかないといけない。そもそも、エンジニアリングとマネジメントは二律背反なものでもない。でもそこになかなか踏ん切りがつかない。これは、そういう思いを言語化したエントリです。

マネジメントとはなんなのか

マネジメントを日本語にすると「管理」という言葉に訳されることが多い。Quality Managementは「品質管理」と訳され、Project Managementは「プロジェクト管理」と訳される。ただ、マネジメントについてドラッカーがどう言っているかというと、こんなことを言っている。

確かにマネジメントの役割は変わっていない。それは、共通の目標、共通の価値観、適切な組織、訓練と研鑽によって、人々が共同で成果をあげられるようにすることである。

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ!

「〜によって」の部分は手段であり、文章の幹は「人々が共同で」「成果を上げられるようにすること」。これがマネジメントだと説いている。成果が上がらなければマネジメントは失敗している。

成果を上げること

みんな、成果をあげようと頑張っている。それは新卒一年目であっても頑張っているし、実際にチームメンバーと一緒になって成果を上げている。であれば、これはマネジメントなんだろう。本人の好みや自覚に関わらず、誰もがマネジメントをしている。セルフマネジメントも、ティール組織も、だいたいその延長線上にある。

じゃぁ「マネジメント」を多くやるというのはどういうことなのか。 それは、「組織の考え方・行動が成果に結びつくように、より多くもがく」ことなんだと思う。

マネジメントとは、組織体に特有の機関である。

(略)

組織が決定し、行動し、ある態度をとるということは、マネジメントがそれらのことを行うということである。組織だけでは、なんら意味あることを行いえない。

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ!

一人一人が気の向くままにブラウン運動していたら成果に結びつかない。だから、ある程度の方向性・方針を示さないといけない。

もちろん絶対王政のように細かな点までルールで縛るやり方もあるし、方針を示した上で自然と個人が動き、それがチームとしての行動になるような自己組織的化を促進するやり方もある。ただ、そういったことも含め、成果に結びつかせるような戦略を考えないといけない。

もちろん、考えた結果を掲示板に貼っておくだけだと意味がなくて、それを個々人に理解してもらわないといけない。「人々と共同で」成果を上げるためには、人に向き合わないといけない。

人と向き合うこと

実際、「人と向き合おうとする」人がいないチームに混乱が発生するシーンは、幾度と見た覚えがある。ピープルウェアでも、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的なものではなく社会学的なものであると冒頭で語っている。

人が絡む問題を、政治学と呼ぼうと、社会学と呼ぼうと、次のプロジェクトでは、人に関する問題が設計、製造、開発技法のような技術的な問題よりもトラブルの原因になることは間違いない。だからこそ「人に関する問題」をこの本を貫くテーマとしたのである。

実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである。

ピープルウエア 第3版

でも、複雑系の代表たる人と向き合うことはやっぱり辛いし難しい。

令和3年1年間の転職入職者が前職を辞めた理由をみると、男性は「その他の個人的理由」19.1%、「その他の理由(出向等を含む)」15.0%を除くと「定年・契約期間の満了」16.5%が最も多く、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」8.1%となっている。

-令和3年雇用動向調査結果の概況-

それでも、組織で成果を上げるには大事なところなんだと思う。 自分の設計や実装で成果を上げていくことよりも、まずはここに向き合っていく方が、レバレッジが効く。だからこそ打ち合わせが多くなっても、人と話して、方向性を揃えて、より多くの成果に繋げないといけない。成果を出すために働いているんだし、より大きな成果を上げるから、より多くが個々人に還元される。

マネジメントとは、仕事である。その成否は、結果で判定される。すなわち、それは技能である。しかし同時に、マネジメントは人に関わるものであり、その価値観や成長に関わるものである。すなわち、それは人間学としての人文科学である。

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ!

でもまあ、設計したり、実装したいよね。技術に触れていたい。そういう思いはずっとある。

レルネンとゼーリエ、フリーレンとヒンメルの「孤独」に関する関係性

葬送のフリーレンのアニメが秋から始まり、妻ともども毎週楽しみにしています。

アニメはこの1月から「一級魔法使い試験編」に突入しています。 僕はもう単行本を読んでいるので今後どうなるかというのは知っているのですが、アニメを見つつ改めて単行本を読み返していると、レルネンとゼーリエ、フリーレンとヒンメルの関係について考えさせられました。

ネタバレになるので、以下「続きを読む」で。


レルネンのゼーリエに対する感情

一級魔法使い試験編のほぼ最後、第60話「旅立ちと別れ」において、レルネンとフリーレンの会話が描かれます。 ここでレルネンは、ゼーリエに対する思いを語っています。

私が老いて死ねばゼーリエ様が生きた証がまた一つ消えることになります。私はあの方を未来で一人孤独にさせたくないのです。

第60話「旅立ちと別れ」(7巻収録)

「葬送のフリーレン」のストーリーを形作るのは、100年程度しか生きられない人間と1,000年以上を生きるエルフとの時間軸の違い、そしてそれを両者から見た時の心情の違いなのだと思っています。

  • エルフは長命であるが故に、周りの「人」との死別が当たり前になっていく
  • 人は短命であるが故に、残されるエルフの側の行く末が心から離れなくなる

「ヒンメルの死」を境として、フリーレンと登場人物との間で、この「違い」が何度も対比されながら物語は進んでいきます。 そして、このレルネンとゼーリエの関係もその構造の中の1つだったのだと、単行本を読み返して気づきました。

レルネンはゼーリエのことを尊敬しているから、ゼーリエに孤独でいてほしくない。そして誰かがゼーリエのことを記憶しておけるように、レルネンは驚きの行動をとることになります。

いやでもさ、このあたりのセリフが、レルネンにとっては随分重かったんじゃないかな。ゼーリエが発した意図とレルネンの受け取り方はずいぶん違ったはずで、この辺り「不器用」ってことになるんだと思います。

それだけに残念でならん。これだけの境地に立っておきながら老い先はもう短い。

第57話「第三次試験」(6巻収録)

やはり人間の弟子は取るものではないな。

第57話「第三次試験」(6巻収録)

ヒンメルのフリーレンに対する感情

繰り返す別れの中で、エルフは「人」の死を受け入れていくことに慣れ、当たり前になっていく。加えてエルフはごく少数しかいないので、その感覚を共有できる相手もいない。 作品内の「人間」から見ると、これが「孤独」ということなのでしょう。

おとぎ話か。そうだね。それだけの年月が経った。あの人の顔を覚えているのはたぶん私だけだ…。

第13話「解放祭」(2巻収録)

ヒンメルはフリーレンのそういう孤独を理解していて、なんとかしたいと思っていた。

でも一番の理由は、君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな。

おとぎ話じゃない。僕達は確かに実在したんだ。

第13話「解放祭」(2巻収録)

読み返してようやく気づいたのは、レルネンの思いと、こういうヒンメルの思いが相似形だったのだということです。そりゃまあ考察しながら読む人はすぐ気づくんでしょうが、僕はそういう読み方をあまりしないので、気づくのに時間がかかってしまった。

まとめ

長命であるが故のエルフの「孤独」を、周囲の「人間」が救いたいと思っているという構造は、今後も作品の中で繰り返されていくのだろうなと思います。 「葬送のフリーレン」の中に出てきたエルフは三人のはずで、フリーレン、ゼーリエ、クラフトです。クラフトのことはまだ語られていないので、ローア街道近くの峡谷にあった石像の僧侶あたりの話で語られるのでしょうか。

今年の目標:Blogを書くこと、業務を早めに終えること

1/4になって今年の目標というのも遅い気がしますが、今年の目標を立ててみました。

Blogを書く

僕がこのBlogに求めることはいくつかあります。もちろん承認欲求を満たすということもその1つです。 自分の書いたものが誰かに読まれるというのはやはり嬉しいものです。この世界で自分が孤独ではないということを実感できるからです。

一方で、Blogを書くことは自分の思考を整理することにもつながります。思考というものは、言語化されて初めて形を成します。逆に言えば、文字列として表現できなければそれは文字通り混沌でしかない。そのアウトプットを、承認欲求を満足させるという目的も含めて、Blogエントリに起こしたい。

毎日を充実させたい

そうすると、思考を整理したいことがある時にBlogエントリを起こせばよくて、実際に昨年までの多くの時間はそうやってきたのです。ただ、不思議とそれだけでは満足できない。理由はわかっていて、僕は毎日を充実させたいのです。そのためにBlogを使いたい。

日常を充実させるにはどうすれば良いか、それはそれぞれの毎日に特別な意味を与えることです。

その日に何をしたのか、どういうことを考えたのか。何を見て、何を感じたのか。どのような失敗をして、何を学んだのか。そういう意味づけを毎日に与えることで、惰性で過ぎる日々ではなく、意味ある日々を過ごしたという実感が得られるんだと思います。

この話は、文体こそ違えど、16年前にも書きました。毎日に意味を与えるためには、その意味というものは、言語化しなければならないのです。それはできるだけBlog上で行いたい。

なんで無駄じゃない日が無駄になってしまったのかというと、ぼくがそのかわいそうな日の「特別なこと」に気づいてやれなかったからです。たぶんそういうかわいそうな日は、今、烈火の如く怒っていて、たぶんだけどもうすぐ沸騰する。ばあちゃんが悪いことは謝らないとダメよとか教えてくれたので、ぼくはその日に対して「無駄じゃないのに無駄とか言ってごめんなさい」と泣いて詫びなければならない。

毎日日記を書くとしあわせになれると思わせる - 理系学生日記

そういうわけで今年は、このBlogをもう少し「日記」に寄せていきたい。技術だけでなくて、自分が何を感じたのか、その日をどう生きたのかをこまめに書いていきたいです。目標としては「毎日エントリを書く」(ただし遡及して書くのは有効)ことなのですが、どうなることでしょうか…。

業務を早めに終える

妻と相談して立てたもう1つの目標が「業務を21時までに終える」ことです。

僕は業務を「自分の家をきれいにすること」のように捉えているところがあって、何か気になるところがあればきれいにしたいのです。色々と気になる、こうしたら良いかなというところが出てくる、そうするときれいにしたくなる。 それを繰り返すと、色々なチャレンジが増えてきて、身動きが取れなくなってきてしまいました(ちなみにこれは僕のミスでして、周りの人は負担を小さくすることも含めて色々助けてくれています)。

自分が選んだ道ではある一方で、子供との時間も多く持てず、自分の時間も取れずで日々に充実感がなくなる。そういう状況を変える必要あるよね、という話を妻としていて、であれば具体的な目標としては時刻を決めるのが良さそう。最遅でも21時には業務を終えることで合意しました。

勉強テーマ

あとは勉強テーマですが、今年は分析と可視化をテーマにしていきたいです。

ビジネスを意味あるものにする上で、自分を含めた周りに必要なものはなんだろうかということを考えるのですが、それが分析だったり可視化だったりでした。

分析

色々とデータドリブン、ファクトベースでやっていかなければならない、というような話が多いわけですが、 そのためには分析が必要です。データが単にそこにあるだけでは意味をなさない。それが何を意味するのか、何を示しているのか、何を示していないのかを見極めなければなりません。

そのためには分析が必要です。その分析力が自分には欠けている。 AとBを比べて差異があったとして当該の差異は本当に有意なものなのか、だったり、AとBの相関関係は本当に意味のあるものなのか、といったことだったり。

統計学に手を出した元々のきっかけは以下のような話なのですが、もう少ししっかりと基本から実用まで十分な知識を学んでいきたい。

可視化

チームで動くことが多くなる中で、絶対に必要なのは可視化です。共通認識を持つための礎として欠かせません。

Excelで数字を羅列したところで、なかなか共通認識には至りません。どこがまずいのか、どこが良いのか、どのような傾向があるのかはグラフ等を用いて可視化することで初めて共有できる。そうであるならば、この可視化を如何に軽量に行えるか、ということが重要になってきます。人間は負荷を嫌う生き物ですから、負荷を下げないことには当たり前にならない。

今のところ、統計といった分析、可視化で一番強いのはPythonだと思っています1。ですので、Pythonを基礎に可視化まわり学んでいければなと。


  1. Rも認識していますが、周囲に広める上でちょっと負荷が高い…。

2023年に買ってよかったガジェット

昨年は、かなりライフチェンジングなガジェット等との出会いがあって、非常に購入体験が良い年でした。

SwitchBot ハブ2

スマートホーム化を進めたいという思いで、昨年はSwitchBotを導入しました。SwitchBotは、スマートホーム化を進めるためのハブとしても機能するので、これを導入することで第一歩を踏み出せるというわけです。

これ1つあれば以下のようなことが可能になります。

  • エアコンやテレビといった赤外線リモコンのスマホ操作、時刻起動の操作ができる
  • ハブを設置した部屋の温度・湿度をグラフ化できる
  • SwitchBotスイッチの制御が可能

温度・湿度の取得が可能となるので、一定の湿度を下回ったら加湿器を稼働させるといった制御が可能になり、スマートホーム化の文字通り「ハブ」としての役割を果たしてくれます。

SwitchBot S1 Plus

こちらは非常にライフチェンジングでした。現代の新・三種の神器の1つロボット掃除機です。

これまで掃除は週一で行う程度だったのですが、そうすると廊下の隅に埃や髪の毛が溜まります。これはもう仕方がないものと諦めてきました。 しかしS1 Plusを導入してからは日次での掃除が可能になり、埃や髪の毛を見ることがほとんどない。また、アプリと連動させることで「その日に掃除機がどこを掃除してくれたのか」の軌跡も確認できます。これもまた面白い。

【楽すぎる】SwitchBot ロボット掃除機 S1 Plusをおすすめする理由と徹底レビュー | NO REVIEW, NO LIFE. 〜暮らしを豊かにしてくれたおすすめのモノやサービスをレビューするブログ〜より引用。

以前にもロボット掃除機に挑戦したことあったのですが、掃除機が通るルートはかなり適当にみえ、これでは効率的な掃除にはならないなという印象でした。しかしS1 Plusは、部屋の形状を学習してくれるので、かなり効率的な掃除を行なってくれます。

また、S1 Plusのもう1つの売りは水拭きができること。水拭きは自分でやると相当に面倒なのでなかなか実施できず、フローリングがベタつくことも多かったのですが、これも解消されました。

SwitchBot LEDテープライト

初めてテープライトというカテゴリの製品を認識したのですが、長いテープを光らせて照明にできるというものです。 それは一体どこに使うのかという話ですが、一般にはベッドの下やテレビの裏などに貼り付けて、間接照明として使うようです。僕は寝室の間接照明として使っています。

こちらのテープライトはSwitchBotハブ2と連動させることができ、朝になったら光らせる、部屋の照度が閾値よりも高くなったら消灯するといった制御が可能です。また、(この手の製品はそうであることが多いのですが)色温度も1,600万から調整ができるので、作り出したい雰囲気に沿った光を作り出せます。そういったところまで考えると、割とコスパも良いです。

JBL FLIP ESSENTIAL2 ポータブルBluetoothスピーカー

いわゆるポータブルスピーカーです。 リモートワーク主体の中で業務をしていると気の滅入る時があり、そのときの気分転換用に購入しました。

僕は全くオーディオに詳しくないのですが、ある程度廉価なデスクにおけるスピーカーを探していたところ、このスピーカーを見つけました。長さはペンケースよりも短く、どこにでも持っていけるサイズ。それでいてパッシブラジエーターのおかげか低音がかなり響くのでなかなか気に入っています。リビングで聞きたければリビングに持って行けるし。あと防水なので、お風呂に持って行ったりもできますね。

MATECH GanCell 10000 60W

外出する時には必ず持ち歩くようになった、電源アダプタとモバイルバッテリー2つの機能を併せ持つガジェットです。

モバイルバッテリーとしてはUSB-Cポートが2つ、9,600mAhという容量があり、普段使いには十分です。USB Power Deliveryにも対応しており、また、最大60Wで充電が可能なので、MacBook Air等の充電スピードも早い。

これだけだとよくあるモバイルバッテリーなのですが、このガジェットは電源アダプタとしても使えるところが秀逸です。カフェに行った時、コンセントが空いているようであれば電源アダプタとして使えるので、モバイルバッテリーの充電をしながらMacBook Airの充電もできます。正直ちょっと値がはるのですが、それを上回るメリットを感じます。

Anker 727 Charging Station

デスクの上にガジェットが溜まってくるととにかく電源ケーブルやUSBのケーブルでごちゃごちゃになってしまうので、それを解消するために購入しました。小さな筐体に対してAC差し込み口、USB-A、USB-Cポートがそれぞれ2つついている電源タップです。

USB-C1つを単独で使うと100W、USB-A/C x 2の同時利用の場合はUSB-Cが45W・30W、USB-Aが合計で15Wという出力になります。まぁ僕の利用には十分ですね。

デスクの上に置いてしまうと結局ケーブルが見えてしまうので、僕はデスクの脚に貼り付けて使っています。ケーブル自体見えづらくなったので、デスクの上がかなりすっきりしました。

Amazfit Band 7 スマートウォッチ

Apple Watchの第三世代を使っていたものの随分前にOSサポートが切れてしまい、そろそろ買い替え時期かなということでこちらを購入しました。スマートウォッチとして1万円を切る価格の中で、睡眠計測や心拍計測、血中酸素濃度の計測およびGPSでのトラッキングが可能なので、十分な機能を持っています。 5気圧防水はついているものの高温多湿の場所は非推奨ということで、お風呂へ持ち込みできないのは残念ですが。

バンドはシリコン製でそんなに耐久性は高くありません、事実僕も一年くらい使っていると破れてしまいました。 ただしこのバンドは別売りで交換可能、そしてその価格も1,000円くらいだったので、気軽に取り替えられるところもよかった。

MX ERGO MXTB1s

別エントリに書いてました。

印鑑レス口座の振替依頼手続きに印鑑が必要だった話

先日、三菱UFJ銀行への口座振替依頼に失敗したということで、市役所から電話がかかってきたんです。はぁ失敗したんですか、そうですか。それで失敗した原因は何かというと、申請書に押印した印影と、銀行の届出印が違うと。

それで思い出したんです。そういえば印鑑を紛失したから新しい印鑑にしたわと。 そういえば新しい印鑑にしたけど、銀行に届けてなかったわと。 ああ、銀行の届出印を変更しなきゃと。

届出印を変更するより、印鑑レス口座にした方が便利そうじゃん

それで、届出印の変更手続きを知るために印鑑紛失・盗難時、印鑑変更のお手続き | 三菱UFJ銀行を読んだ。すると届出印の変更もできるけど、かんたん手続アプリを使って、印鑑レス口座へ切り替えることもできるらしい。

三菱UFJ銀行 かんたん手続アプリ

三菱UFJ銀行 かんたん手続アプリ

  • MUFG Bank, Ltd.
  • ファイナンス
  • 無料

印鑑レス口座とは

印鑑レス口座についてはこちらに説明がある。

印鑑や通帳なしで取引ができる口座で、じゃぁ何を持って本人確認するのかというと、ICキャッシュカードで行うと。印鑑よりICチップの方が強固そうだしもう印鑑いらないんじゃね、そう思って数分で「印鑑レス口座」に切り替える判断をした。あまり考えてない。

かんたん手続アプリで印鑑レス口座に切り替えてみる

アプリを使って切り替え手続きをしてみた。 「なくした(印鑑レス口座へ切替する)」というメニューがあったので、これよこれと思って手続きを進める。

本手続では印鑑をなくした場合に印鑑レス口座へ切替ができます。所要時間は約10分です

約10分すごいじゃん!DXじゃん!!と思いながら手続きを進めた。紛失は警察に届けたか、みたいな質問が出てきて、届けてないって方を選択するのに胸が痛んだ。さっき、ペンケースの中に入ってる昔の印鑑見つけたしな。もう警察に届ける必要なくなったんだよ。

手続きを終えて、「申込履歴を確認する」ってメニューを見たら、以下2つの手続きが「受付完了」になってた。素晴らしい。

  • 印鑑の喪失手続(利用停止)
  • 印鑑の喪失手続(印鑑レス口座へ切替)

口座振替依頼書を持って銀行へ行く

それでさ、口座振替依頼書を持って、銀行に行ったんです。銀行に行かざるを得ないの。遠いけど。 最近、近くの銀行どんどん閉鎖されてるし。

市の運営上、口座振替が原則らしく、その依頼も書面ベースになっている。ネット口座振替申込受付サービス : サービスの詳細 | 三菱UFJ銀行とかあるみたいだけどね。対応してる地方自治体もあるみたいだけどね。仕方ないね。

で、もう僕の口座は印鑑レス口座になってるわけだから、押印なんかしなくていいし印鑑持っていかなくていいはずと、意気揚々と銀行に行ったんですよ。電車で3駅。最寄り駅から1km歩いて。

印鑑レス口座を用いた振替依頼には印鑑が必要だった

それで銀行受付の人に、口座振替の依頼をしたいと伝えました。コミュニケーションですね。 そしたらさ、言われたんです。依頼書に押印が必要なんだと。

印鑑レス口座を使って口座振替をしたいのに、押印が必要とはこれ如何に。お話ししました。私は印鑑レス口座を使っているわけです、印鑑レスなんです、一体どの印鑑で押印すればいいのかと。

そしたら、どの印鑑でもいいから押印してくれと。自治体に申請書を送る時に必要だからと。

エッ、印鑑必要なの、マジで? 印鑑持ってきてないですし。 どの印鑑でもいいのであれば拇印じゃだめですかと粘りましたがダメでした。自治体に申請書を送るときに必要だからと。まじか。

市役所から渡された申請書には、確かに押印のための欄がありました。美しいフォントで「必須」と書いてある。

となると、これはもう申請書の必須欄を埋めない奴が悪い。必須欄は埋める。それがルールだ。みんなルールに従って動いている。ルールに従わないならサービスを利用すべきではない。場違いだ。今すぐ去るべきだ。

そういうわけで、また1km歩いて3駅移動し家に帰って印鑑取った。また3駅移動して1km歩いて銀行に戻った。必須欄を埋めないやつが悪い。邪悪。イービルだ。僕だ。僕が悪い。悪いのは僕です。

印鑑で押印した申請書を使うと、申請が通った。当たり前です。必須欄を埋めているので。 申請書の必須欄は埋める。これが社会を生きるための鉄則です。覚えた。これからの人生を頑張りたい。

振り返り

印鑑レス口座での振替依頼に印鑑が必要だったわけですが、これが自治体側の制約なのか、銀行側の制約なのか釈然としていません。受付の方が「市役所に送るから」とおっしゃっていたこと、および、ネット口座振替申込受付サービス : サービスの詳細 | 三菱UFJ銀行に以下の記述があるように銀行としては押印なしで依頼できるスキームが整っていることから、おそらくは自治体側の制約なのでは? と考えています。

インターネットやスマートフォンで提携企業のサービスや契約をお申し込みの際に、書類への押印なしで利用代金等の口座振替の登録手続が完了するサービスです

ノートPCスタンドの導入による肩こりの解消

ぼくは元々相当な肩こり持ちだったのですが、2月にノートPCスタンドを導入してから、肩こりに悩まされる頻度が相当減りました。 ぼくが使っているのはBoYataのこちらです。

どんな感じで使っているのか

こちらの図のような形でノートPCをスタンドに乗せ、外部ディスプレイとのデュアルディスプレイで使っています。

何が良いのか

まず、視線が上がりました。

スタンドなしでノートPCをデスクに置くと、ぼくのデスクの場合、どうしても視線が下がります。 視線が下がると姿勢が前傾になり、猫背のような体制になっていました。それなりの肩こりを持っている人はお分かりでしょうが、肩こりの怠さというのは相当なもので、集中力を一気に持っていかれます。

ノートPCスタンドを導入すると、背中を伸ばした時の視線の高さまでノートPCのモニタが上がり、それにより背中を真っ直ぐに維持できるようになりました。 姿勢は肩こりに大きな影響を与えます。PCスタンドを導入してから、家で肩こりの辛さを感じることは本当に少なくなりました。 (カフェ等、PCモニタのない環境でPCを使っていると、相変わらず肩こりに悩まされます)

もう1つ良かったことは、いわゆる拡張ディスプレイ利用時の視線移動がスムーズになったことです。 僕は外部ディスプレイをモニタアームで支えているのですが、モニタアームはディスプレイを結構高い位置に吊ります。PCをデスクに直置きしていた時は、PCモニタから外部ディスプレイへの視線移動が斜め上にならざるを得ず、認知負荷がかなりありました。今は上図のように左右方向の視線移動で済み、かなり直感的になっています。

ノートPCスタンドではなくタブレットスタンドでは?

これはその通りで、元々はiPad用に購入したものをノートPCスタンドとして使っています。 対荷重は5kgですし、MacBook対応とも書いてあるので、まぁ大丈夫でしょう。 このタブレットスタンドの何が良いかというと、折りたたみ型であり、かつ600g未満であるということです。 それなりにずっしりとした重みはあるものの、それでもカバンの中に入れて持ち運ぶということが現実的なオプションになります。

BoYataにはもちろんノートPCスタンドと位置付けられた製品もあるのですが、1kg超えなので、持ち運ぶにはちょっと抵抗があります。 タブレットスタンドの方は、折り畳んだ後のサイズは18.5cm x 14.5cmということで、カバンの中にも余裕で入ります。会社に持って行く時も便利ですね。

折り畳みサイズが約18.5145cm

というわけで

別に回し者でもないのですが、3,000円程度で手にいれられた製品としてはかなりお得感がありました。

最近見ているおすすめYouTubeチャンネル

なんだか疲れ切って何もやる気ないなぁというとき、最近はYouTubeを見ることが多くなってきました。 限られた可処分時間をYouTubeに捧げるのも良し悪しはあるのですが、 自分の興味がある分野を集中して学べるプラットフォームは魅力があります。

ぼくは100個程度のチャンネルを登録していますが、 興味というのは移ろうのが必然なので、現時点でのスナップショットとしていくつかお薦めチャンネルをまとめてみました。

IT

IT系の知識はどうしても動画映えしないので、書籍やWeb上のドキュメントで学ぶ方が高効率です。 ただ、クラウド系のサービスについては書籍等ではなかなか概要をつかみづらく、それを専門家が解説してくれるのが良いですね。

Amazon Web Services Japan 公式 - YouTube

AWSの勉強をする上では鉄板。 初めて使うサービスについては、AWS Black Belt Online SeminarやDeep Diveで概要をつかみ、その上でAWSのドキュメントを読むことが多いです。

最近はAmazon DynamoDBのDesign Patternが目から鱗でよかったです。

数学

最近は数学の動画にハマっていて、色々見ています。 「こうやって解けば良いのかな」という問題に別解が示された時のアハ体験がとても良いです。

最難関の数学・物理 by 林俊介 - YouTube

基本的に難関問題を中心に、その解き方を解説してくれます。 戦前の問題から最近の問題までをカバーしており、その問題の多様さも面白いのですが、とにかく良いのがその解説のわかりやすさ。

解法とともに考え方までガッツリと解説してくれて、自分が解いたかのような錯覚に陥ります。

楽しい数学の世界へ - YouTube

数学オリンピックや難関大の入試問題を中心に、その解き方を解説してくれます。 非常に淡々としているのですが整数問題や数列等の問題選定が好みでして、 長くても二十分程度の短め動画なこともあり、ついつい見てしまいます。

鈴木貫太郎 - YouTube

だいたいWikipediaの通り。

YouTubeの内容は、白髪交じりのおじさんがホワイトボードを書きながら、雑談混じりに丁寧に数学の問題を解いたり解説したりしていくものである。しかし中身はしっかりしており、高校数学学習者には人気がある

wikipedia:鈴木貫太郎 (YouTuber)

「え、これどうやって解くんだ?」という問題を、10分足らず・解説込みで解いてしまうスピード感が魅力です。 「はい、ありがとうございました〜」という終わり方も癖になる。

MathLABO〜東大発「みんなでつくる」数学ベスト良問集〜(マスラボ) - YouTube

めちゃくちゃ解説がわかりやすくて、動画が投稿されているとじっくり見てしまうタイプの数学解説チャンネルです。 こういうタイプの問題はこう考えると良い、というパターンを提供してくれるので、 次は解いてやるぞという意識になれます。

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」 - YouTube

数学に限らず物理も取り扱うのですが、基本から応用まで丁寧に解説してくれるチャンネルです。 それなりに長いので動画を見るにも覚悟が必要ですが、見始めるとついつい集中してしまいますね。

独立性の検定【統計検定攻略に向けて】 - YouTube

数学というか統計学なんですが、なかなか統計のチャンネルがない中で最近見つけたチャンネル。 ぼくは統計学を雰囲気で乗り切ってしまったので、検定とかめちゃくちゃ弱いです。 そのなかで \chi二乗分布とかのキーワードがビビっときました。 最近見始めたばかりですが、解説もわかりやすいです。

物理

イチケン / ICHIKEN - YouTube

こちらも最近見始めました。もともと、高専のときの専攻は情報電子工学だったので、アナログ回路にも興味があります。 久しぶりにコンデンサとかを目にして、あーあったなーーと興奮する感じ。

料理

Emojoie えもじょわ - YouTube

はてなブログでブログを書かれていたと思っていたら、いつの間にかYouTubeで活躍されているえもじょあさん。 いわゆる「スイーツ」を一切喋らず淡々と作る動画ですが、目をみはるのはオシャレな料理器具とスマートな制作過程、そしてASMRの音。

特に、このマカロンケーキの動画は娘がめちゃくちゃ好きで、数10回見ています。

中華一筋 - YouTube

中華料理と言えばこのチャンネル。 中華料理って中華鍋の動かし方とか、並々と注がれた油をどう使っていくのかとか、とにかく見ていて楽しい。 料理ってエンターテイメントでもあるよなという思いになれます。

きまぐれクックKimagure Cook - YouTube

めちゃくちゃ有名なチャンネルですね。 魚や海老等の海産物を、ダイナミックに調理していく過程を見せてくれます。

最近スタジオがとっても綺麗になりましたが、ぼくはその前の古めのキッチンでの調理も、味があって好きでした。

DELI BALI - YouTube

職人の料理過程というのはこうも美しいのかと思わされます。

特に、鰻職人がうなぎを捌く姿というのは本当に芸術ですよね。流れるような所作。

スポーツ

テレビ東京 卓球チャンネル - YouTube

元卓球部なもので、テレ東が卓球に力を入れてくれているのはとても嬉しいです。 ぼく自身の戦型は違うのですが、カットマンのラリーはやっぱりとても美しくて良いですね。

めしだ会長 - YouTube

卓球の魅力はその戦型の多様さだと理解していますが、その多様な戦型を実践とともにこれでもかと紹介してくれるチャンネル。

衝撃を受けたのがこの動画で、粒高でここまで攻撃のできる方がいるのかとびっくりです。

法律

裁判所皆勤中、さんそんチャンネル - YouTube

法律クラスタ(? )で有名なさんそんチャンネルです。どのような争いで、どのような主張がなされ、どのような判断が下されたのかを解説してくれます。 なかなか裁判というものに馴染みがなかったのですが、このチャンネルのおかげでずいぶん興味が出てきました。

ガジェット

monograph/ 堀口英剛 - YouTube

ワイヤレスキーボードやイヤホン等のガジェットを中心に解説してくれるチャンネル。 なかでも、ぼくはモバイルバッテリーとかに興味をそそられます。 この折りたたみキーボードも欲しい。

トバログ - YouTube

ガジェット系ではこちらもかなり有名だという認識です。 白で統一されたデスク周りは清潔感でいっぱいで、色々と憧れてしまいますね。 在宅ワークのノウハウも含め、参考になります。

かじがや電器店 - YouTube

iPhone芸人・家電芸人としても有名なかじがや卓哉さんのYouTubeチャンネル。

ガジェット系が多めで、ちょっとしたテクニックやリリースされた新機能にフォーカスを合わせて解説してくれます。

平岡 雄太 / DRESS CODE. - YouTube

ガジェットとともに、iOSアプリの使い方等も紹介してくれるチャンネル。 自分で会社も経営されていて、商品開発もされているようです。

センスがよくて、そのセンスはガジェットやカバン等との小物、iPad等の使い方にも及びます。

家電

まさとパパの家電チャンネル - YouTube

特定のジャンルに沿って、どのような商品が出ているのか、その特徴は何かを解説してくれるチャンネルです。 「まさとパパ」は結構いろんなテレビ番組でもお見かけしますね。

最近はこの動画を見て、あーうちもサーキュレーターをもっと有意義に使わねばなぁという気にさせられました。

家電の虎-家電専門チャンネル - YouTube

家電製品好きなもので、全方位的に扱ってくれるチャンネルはとても好きです。 最近では、母の日のプレゼントに家電も良いなぁと思い、以下をずっと見てました(なお、最終的には楽天で食べ物を買った)。

その他

ズボラニストtimo - YouTube

ズボラを自称する主婦の方が、そのズボラを貫徹するためにどのような工夫をしているのかを 教えてくれるチャンネルです。

プログラマの三大美徳は怠慢・短気・傲慢だとされていますが、その家事バージョンのような印象。 画質もよくて、暮らしにも憧れます。

DIY MAGAZINE - YouTube

古い部屋をリノベーションしていく過程をじっくりと見せてくれるチャンネルです。 「匠は〜」というテレビ番組がありましたが、あれが好きな方であればすぐ虜になるのではないかと。

よくもまぁあの古い部屋がここまでオシャレな部屋に変わるものだと感心しきり。

小川水道メンテナンス - YouTube

高圧洗浄で水道管の詰まりを除去してくれる過程を見せてくれるチャンネル。 自分の使うべきではない言葉なので修正してください業界で、自分の知らない技術を持った職人さんの姿を見るのがとても好きです。

奨学金を完済していた

そういえば日本学生支援機構(JASSO)から借りていた奨学金を先日に全額完済していました。 これまできちんと振り返って計算したこともなかったけれど、総額で500万円ほど借りていたようです。

学校 金額
高専 1,704,000円
大学 (3年次編入) 1,200,000円
大学院 (一部免除) 2,112,000円
合計 5,016,000円

なお、上記のように書くと一括で500万円借りているようにも見えますが、 実際はそれぞれの学校単位で奨学金を借りる形になります。 結果として返済は500万を分割返済するわけではなく、高専の奨学金の分割返済、大学分の返済、大学院分の返済が重ねてやってくるイメージ。

このようにそれぞれ返済は別なので、返還完了証もそれぞれいただけます。

JASSOの奨学金はいろいろ言われるんですが、ぼくは奨学金がないと大学行けなかった可能性もあるので、普通に感謝しています。

他者から与えられたミッションに身を投じても良いんじゃないかという仮説

「自分が会社で何をしたいのかわからない、なぜなら人生で何をしたいのか答えが出ていないからだ」というような悩みを聞くことが多くなってきて、うん分かるーという感じがします。

この種の問いに対して、なかなか上手く切り返せずにきました。 それはぼく自身、キャリアプランを出せと言われて、うーん自分のなりたい姿ねぇ…と頭を悩ませるタイプだからなのでしょう。 どう考えれば良いのだろうと色々頭を悩ませてまして、いまの考えを残しておきます。

人生における「在りたい姿」という難問

「人生を賭して自分はこれをやりたい」という滾るような熱い情熱を持っている人が、果たしてどれだけいるのでしょうか。 対象が何であれ、360度に広がる自由度の中から1つのことを選択するのはシンドい。 時間を溶かせるコンテンツが無限にある中で、シンドい思いに負けず、「自分のなりたい姿」を真剣に考えられる人がどれだけいるのでしょうか。

会社での「在りたい姿」の考え方

仕事というスコープで自分のなりたい姿を描こうとするときには2つのアプローチがあるのだろうと考えるに至りました。

  1. 人生において「こう在りたい」という理想をベースに、会社組織の中における「自分の在りたい姿」を導き出す
  2. 会社組織のミッションから、会社組織の中での「自分のありたい姿」を導き出す

人生像から導く方法

360度の自由度の中から「こうありたい」という人生像を選択していることが前提になる点で、前者はやっぱり難しそうです。

それができているんだったら、会社組織の中での「自分の在り方」というのは「人生においてどうありたいか」という問いのサブセットの問題でしかない。人生の在り方の定義ができているのであれば、それに基づいて会社を選択できているはずだし、できるはずです。 「これをやりたい」という強い想いがあって会社に入る方はこういう考え方になるのでしょう。 一方で、人生の在り方を定義できていない人にとってはこれは苦行でしかない。

与えられたミッションに身を投じるのもひとつの方法ではないか

ぼくのような人生の明確なゴール像を持たない人はどうすれば良いのか。 最近は、「会社の中での自分の在り方」を会社組織のミッションに委ねても良いのではないかと考えるようになりました。 「(会社|組織)がこういう方向に進むのであれば、自分はここを担いたい」という思考パターンで良いのではないかと。

この考え方の何が良いかというと、考える自由度を狭められることです。ある程度のことは会社/組織が決めてくれていて、「その中で何を担うか」という選択問題にできる。また、自分の人生という大問題も先送りにできる。

もちろん、会社組織のミッションというのはある種抽象的に定義されることが多いはずです。 特定事業にコミットする企業はミッションが明確である一方、ビジネスを多様化させる大企業ほど、ミッションが照らす未来への視野は鈍角になります。例えば360度の自由度が80度までしか狭まらないとか。金融分野とか、ITとか、そういうところまでしか自由度が狭まらない。そうすると、抽象的すぎて自分がどう在るべきか結局よくわかんないよということになる。

そういった場合は、会社内の個々の組織でより細分化されたミッションを担うはずなので、その細分化されたミッションを実現するにあたっての「自分のありたい姿」を類推しても良いんじゃないかなと。

「人生の在り方」と「会社での自分の在り方」をオーバーラップさせたい人もいるだろうけど、逆に切り離したい人もいるはずで。必ずしも、会社での自分の在り方に自分自身の人生をフル投影する必要はないと考えています。