理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

フューチャリスト宣言

城陽人が「ウェブ人間論」についてレビューしているエントリのコメント欄で話をしました。何をどう間違ったのか、コメント欄を見ていただくとわかるとおり、僕が城陽人のコメントを完全誤解して芸術的な一人芝居を繰り広げ、誤解したまま「フューチャリスト宣言」を購入し読み終わったという奇跡。必ずいつか「ウェブ人間論」買います。。。。間違えてすみません。


クオリアに関する議論があまり好きではなかったのでそれほど期待はしていなかったのだけれど、いい意味で期待が裏切られた。珍しく一気に読めた。興奮とともに。


「ウェブ進化論」がインターネットの未来に期待を持たせる本だとすれば、「フューチャリスト宣言」は人と自分の未来に、やる気と期待を抱かせる本。この本を読んで何が得られるのかというと、それはきっと知識じゃなくてやる気と興奮。本全体が、今後の世界の1つの未来を示していて、当然その未来が必ずくるわけじゃないのだけれど、それでもその未来を選べるかもしれないことにわくわくである。もうすぐ夜の3時なのに、目が冴えてるのはきっとその興奮が余韻として残ってるからなんだろうなぁと。まぁblogの更新時間はいつもどおり23:59なんだけどな。:P


本としては梅田さんと茂木さんの対談がすべて。1章"黒船がやってきた!"を読んだ後は「これウェブ進化論の焼き増しww」という印象をもってしまったのだけれど、その感想を180°覆してくれたのが3章"フューチャリスト同盟だ!"であった。また言葉遊びかよwwという感はなきにしもあらずなのだけれど、フューチャリストという言葉でお二人が言おうとしているところはドラッガーも言ってたし、「ブレイクスルーのために」の市川惇信も言ってた気がする。それが何かは立ち読んでいただくとして、やっぱそれが今の流れなんだなぁと言うことを再確認したとともに、ゴールデンウィークに「役に立たないよww」といわれてしまったけれど、それでも一般教科を受ける機会がなかったことがすごく残念。


で、この本で超いい言葉だと思ったのが

茂木さん「食べる喜びなんて、おなかがいっぱいになっちゃえば終わりだし、性的な喜びだって限界がある。学ぶ喜びって、限界がないんですよ」

これに尽きる。なんか本に「超いい言葉」とか普通に殴り書きしてしまった。


オプティミスト同士の対談なので、そこから導き出される話も超がつくほどオプティミスティック。でも惹かれるのも、目指したいのも、ペシミストよりはオプティミストであることは間違いない。まだ熱にかなりほだされている感もあって、このレビューが堪えるのだけれど、でもやっぱり、この本が自分を資してくれたことを願いたいな。