理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

大富豪ルールまとめ

夜に大富豪をやった

関西圏の一部のネットワーク研究してる人が、兵庫奥地の秘境で合宿組んでて、ぼくたちもなんか参加することになったんですけど、夜の自由時間に大富豪やったんです。トランプゲームの。大貧民とも言うらしいんですけど。なんかみんな知ってる感じだと思うのですが、ぼくは、いつも以上に必死になって長文書いてみた。

大富豪は現代社会の縮図なのです

大富豪ていうゲームにおいては、3→K (13)→A→2の順にカードの強さが決まってます。順番にカードをみんなが出していくんですけど、例えば10の後には11以上かA, 2しか出せない。9以下しか持ってない人は泣き寝入りするしかないのです。かわいそうですね。


通常は1枚ずつ出していくんですけど、同じ数なら2枚とか3枚とか出せる。9を3枚とか。そしたら次に出せるのはゼッタイ3枚じゃないといけないのです。10を2枚持ってても、その場には出せない。そういう人は自分の非力さを噛み締めつつ、「2枚だったら出せたのにー」とかいうわけの分からない強がりをいうしかない。現実はとても過酷です。


配られたカードを全部、場に出し終わった人が上がりで、一番になった人は大富豪とよばれます。2番の人は富豪、そのほかのひとは平民になるんですけど、ブービーになった悲惨な人は貧民、ドベになったおめでたい人は大貧民と呼ばれて、次のゲームでは大富豪に2枚のカードを献上しないとダメなのです。ジニ係数は増加の一途をたどる格差社会なのです。既得権益を守り続けたい大富豪は、ワーキングプアからカードを巻き上げながら自分の立場を守ろうと必死になり、ワープアはその生活からぬけだすことはできない。格差は固定化されちゃうのです。

ワープアが大富豪になる方法

でもゲームの中でそういう格差社会がうまれちゃうと、大貧民になった人はずっと大貧民でぜんぜんおもしろくない。「おれずっと大貧民じゃん」とか言って泣き出してしまいます。それはよくない。つらい現実を忘れられるからゲームなのです。だから革命というルールがある。


革命て言うのは、3→K (13)→A→2だったカードの強さの順番が逆転する現象で、誰かが同じ数のカードを4枚同時に場に出すことで発動します。2とかAとかをワープアから巻き上げまくってる大富豪はその時点でやばい感じになって「ちょwww」とか言い出す、それが革命なのです。貧しい皆様におかれましては、とてもよかったですね。ぼくたちは朝4時まで大富豪やり続けたのですけれど、こういう人たちはゲーム中でしか大富豪にはなれない。ちゃんと汗水たらしてはたらきましょう。

たくさんの地方ルールがあるのです

大富豪にはたくさんのローカルルールがあって、それが大富豪というゲームをより中毒性のたかいものにしています。ホントはここからだけ書きたくて、上に書いたのはただの前置きなのです。必死に読んでいただいた方々におかれましては、たいへんおつかれさまでした。

階段

スペードの3, 4, 5とか、おなじマークの連番を同時にだすことができます。クソなカードをたくさん持ってる人はよかったですね。一気にカードをへらしましょう。

階段革命

階段で5枚以上のカードを同時に出すと、革命を起こせるというルールです。貧民どもはこれをねらってしあわせな人生を目指すとよいでしょう。

砂嵐

とてつもなく最弱なカードである3を3枚持ってると革命をおこせたりします。弱いやつがたくさん集まると、ときどきすごいエネルギーを発揮します。

7渡し

ラッキーナンバーなのに中途半端で嫌われがちで、不憫な7ですが、このルールが適用されると7を出したとき、次の人に要らないカードをなすりつけることができます。相手の状況をストーキングしつつ、相手が残り1枚とかになったときに、7渡しで3とかをあげると恍惚なかんじですね。

8切り

8を出すと、その場を流して、自分から新たにターンをはじめることができます。「ずっと俺のターン」とか叫ぶと気持ちいいです。詰み状態に入るときによくつかわれます。

10捨て

10を出すと同時に、要らないカードをすてることができます。多人数でやってるとき10が4枚とかあると、一回であがることができますね。

ジャックバック

11を出した瞬間から、そのターンだけ革命状態になります。貧民どもにやさしいルールのように思われますが、大富豪はだいたいそういうのを見越していて、空気を読まずに3とか出してきます。貧民どもは、その熱い怒りを政治にむけましょう。

縛り

例えばスペードの5がその場に出された後にスペードの9が出されるなど、同じマークが2回続くと「縛り」が発動されます。そのターンではスペードしかだせません。ただ、縛り縛りと連呼すると人間性をうたがわれます。

連番縛り

3の後4が出されると連番縛りが発動されて、次は5しか出せないなど、1ずつしか数字を上げてはだめになります。牛歩のごときノロマなかんじです。スローフードみたいなもんですね。生活に安らぎがうまれます。

激シバ

縛りと連番縛りが同時に効いている状態です。このあたりになるとほとんどの場合、場はながれます。

スペ3

2に勝てるカードとしてjokerがありますが、なんとスペードの3はjokerに勝てます!!!!!!!!!!!!!!!だからといってスペードの3を持ち続けていると大貧民への第一歩ですよ!

最強上がり禁止

最後に2であがる、あるいはジョーカーであがるなど、最強カードを最後まで持っとくとセーフティーゾーンを構築できるのですが、そんな安パイな人生はダメなんだという破滅野郎たちに好まれるルールで、最後に最強カードであがることを禁止します。

都落ち

ローカルルールなのか知りませんが、大富豪になった人は、大富豪を守り続けるか、大貧民に落ちるかの究極の2択を常時迫られるルールです。つまり、大富豪にとって誰かに負けることは大貧民への転落を意味するのです。

腐る

一度パスした人は、もう腐ってるので、お前その場にはそれ以上カード出しちゃだめよ、というルールです。ちなみに今日、ぼくの家の冷蔵庫が止まってたんですが、中のものは大丈夫なんすかね。

ほかにローカルルール知ってたら

大募集中なのです。