理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

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暗号解読(上)

ようやく読み終わった。
暗号といえば、これなしにはもはやぼくたちの生活が成り立たないくらいに使われている技術なのですけども、それをサイモン・シン青木薫のゴールデンコンビが書いたっつーんだから、これゼッタイ読まなくちゃみたいな感じです。


暗号解読というタイトルなのですけども、ここに綴られているのは、暗号を取り巻く歴史、あるいは歴史を彩ってきた暗号の物語です。シーザー暗号が作られて、それが頻度分析で破られる。ホモフォニック暗号が現れると、連接特徴によって解読される。ヴィジュネル暗号、そしてエニグマ暗号。そういう暗号作成者と解読者とが紡ぐ物語と、そうやって作られた暗号が紡ぐ歴史とで、この本の340ページは満ちているみたいです。


かつて、情報を制することにどれだけの意味があったのか、どれだけ歴史を左右したのか。紀元前から第2次世界大戦エニグマ暗号が解かれるまでの暗号の系譜が、さすがサイモン・シンだなと思わせるいつもの調子で書かれています。暗号が好きな人も歴史小説が好きな人もぜひという感じ。

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)