理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

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Self-organization in Sensor and Actor Networks

大学院を修了したあとですけど,そういやこの本読んだなーって思って思いだしたのでした.

Self-Organization in Sensor and Actor Networks (Wiley Series in Communications Networking & Distributed Systems)

Self-Organization in Sensor and Actor Networks (Wiley Series in Communications Networking & Distributed Systems)

著者は Falko Dressler とか言う人で,まだ日本で言う助教ですけども,センサネットワークとかだとわりかし有名な人.細胞組織の考えだとか自己組織化をセンサネットワークとかに適用したりしています.
ぼくの中では TCP 界隈の Sally Floyd とかと同じくらいスゴい人な印象ですけど,センサネットワーク自体は今のところ一般的にはニッチな分野なので,他の人の評価がどうなのかはよくわかりません.


で,Falko Dressler の書いたこの本ですけど,自己組織化の全てが書いてあるわけではありません.自己組織化の中でも,大規模ネットワークなりマルチエージェントシステムなりに適用できる(であろう)部分について焦点を当てている.ですから,自己組織化臨界だとかそういうことへの言及とかはありません.それでも,自己組織的なシステムが注目されるまでの歴史の変遷だとか,そもそも自己組織化現象とは何で,その性質はどういうことなのかとか,そういうことはわりと丁寧に説明されていて,良い本だなーとか思ったよ.実際,修士論文では特に参考にさせてもらったりしました.


実は Falko Dressler の論文とかを全部とは言わずとも読んでおけば,この本の内容を読んだとき既視感を感じる部分が多くあるとは思いますが,これ系の本はそもそもそういう作りですから,そこには疑問を持ってはいけない!
ともすればこういう本は研究のため,とか思って読みがちですけど,ホント読書感覚で読むとわりと楽しめる.研究が行き詰まったときとかに,現実逃避で読んでたことがよくありました.


ところでぼくはあんまし内容には言及していません.
これは,全部読み終わらないまま,返してしまってからなのです.
値段が 10,000 円を超えてしまうと,もう買う気にはならないですね.