理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「何でも楽しむ」の先にあるもの

ぼくとかは、 20 代の前半を以下のような思考で過ごすなどしました。

  • 世の中にあるものは基本的に変わらないんだけど、おれの考え方をどうにかすれば世の中変わったっぽく見えるし、楽しいとか面白くないとかぼくの脳内での話なんだから、おれが脳内でそういうのをコントロールしたる!!!

要するに自己催眠をかけて、何でも楽しいみたいな気分になって人生の荒波を乗り切ろうみたいな策だったんですけど、これはなかなかによかったような気がします。ところが、最近のぼくは、「何でも楽しむ」のも考えものだよなーって思ったのでした。

何でも楽しむことのメリット

何でも楽しむことができるようになると、とにかく毎日が楽しくなります。あーぼくはなんでこんなに毎日楽しいのかなーとか思っちゃって、ごはんを食べるのも楽しいし、寝るだけでも楽しい。便所掃除とかもヤベーくらい楽しくなったりする。 まぁ中には、先生に怒られるとか楽しくないこともありますけど、考え方を変えて「いや、怒られるってのはな!!!! 幸せなことなんだよ!!!!!!!! 社会に出たら誰も怒ってくれないんだ!!!!!!!!!先生ありがと!!!!!!!!!」とか思い出すと楽しくなりますから問題はない。

あんましこういう状態が続くと、なんか困ってるヤツとかに人生楽しまなきゃダメだとかエラそうに説きだすやつもいるけど、こういうのは流行り病みたいなもんだから、あぁ病気なんだなと暖かく見守ると良いです。

ここまでの流れをまとめますと、何でも楽しめるようになると毎日が楽しくなるし、毎日がワクワクするし、お金が溜まり彼女ができて身長が伸びるということになります。

何でも楽しむことのデメリット

しかし、世の中は二面性があって良いことと悪いことがあります。毎日が楽しくて身長が伸びたり宝くじがあたったりおじいちゃんの病気が治ったりするけど、デメリットはありませんとか、お前が思うほどな! そんな生易しい世の中じゃないんだ!!
何でも楽しむことのデメリットは、取捨選択ができなくなることじゃないかと思います。
楽しいことっていうのはやる気でるし、そもそも苦痛じゃないですからどんどん進めたくなります。それはそれで良いことなんですけど、学生も社会人も、一つのことだけに集中できる環境というのはなかなかない。いろんなタスクが振られたり、頭の薄くなった先生とかから急に明日テストすんぞおまえらとか怒鳴られたりする。しかし何でも楽しんでしまうと、そういうクソみたいなタスクだったり、テスト勉強でもそうですけど、とにかくやる気でるなーみたいな状況に陥ります。
こういうタスクみたいなのがどんどん続くのが人生ですから、なんか振り返ったときに、あれ楽しかったけど結局おれは何がしたかったんだろう、みたいなことになりがちです。やりたいことはあるんだけど、振られた仕事もやんないといけない。まぁ個人的なことよりか皆と進めることの方が優先度高いから、そっち進めるか。あれこの仕事楽しー!!!!!! また仕事振られたけどこの仕事も楽しーー!!!!!!!
まぁこんな感じで、全部楽しむってのは、結果として受動的になるんじゃねーかとぼくは思ったりするわけです。

やっぱし

全部楽しむんじゃなくて、ちゃんと楽しいこと、面白くないことっていう価値判断をしっかりしなきゃいけねーなーと思います。それでいて、面白くないタスクをしてるときだけ自己催眠でもかけて楽しむようにして、タスク終わったらこのタスク二度としたくないわ!!! みたいなメリハリのあることをしたいです!!!!!!