理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

SQL クックブック

猛烈に忙しかった仕事も若干落ち着いてきて、久しぶりに土日はゆっくり休養することができたので、積んでたこの本を読んだりしました。

ISBN:978-4-87311-315-9:detail

クックブックといえば、現実的にそんなことしねーだろ的なレシピがあることで有名ですが、この本はそれに輪をかけておかしげなレシピが多く、SQL で cal(1) 互換のカレンダーを作ろうとしたり、SQL で棒グラフを作成しようとしたり、いったい作者はどこに向かっているんだろうと正直思いました。しかしその実現方法を読むと、例えばウィンドウ関数であったり、可読性を向上させるための with as であったりといった始めて見るようなテクニックも多く、これ読まないと触れることさえなかっただろうなというような技を知れた点は大変良かったと思います。

この本では、各レシピ毎に、SQL Server、PostgreSQL、Oracle、MySQL、DB2 といったそれぞれの RDBMS でどのように解決するか、ということが書かれているのですが、これを読みながら、SQL が標準化されているなんて幻想だなー、RDBMS ベンダ固有の方言や組込み関数を覚えてないと複雑なことなんてできねーなーというのは強く感じます。それで良いのか、という部分はありますけど、こういうところも各 RDBMS ベンダの差別化ポイントなんでしょうねぇ。。。