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理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

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あー夜勤したわー大変だったわー

company

夜勤だったのだけれど、社外の人とのミーティングが設定されてしまっていたので 15:00 に出社した。この時点で翌日 11:00 まで、20 時間連勤が決定した。
しかし、20 時間連続勤務というのは、実際にやってみるとなんとかなるものだと思う。
老化を促進するし、死期は早めるし、健康は害するし、翌日の気力は当然の如く減退し、人は今日もダークサイドに堕ちていくのだけれど、少なくとも連勤を行う日はなんとかなる。ランナーズハイ的な万能感に支配される。「おれはまだ行ける」、「まだ起きてられる」、「まだ生きてられる」とブツブツと呟けるほどには、人間は頑丈なのである。

20 時間では足りない、おれは 30 時間くらいだったら仕事をし続けられる、などという同好の士が現れることもある。
大変な経験というのは美談である。伝説である。冒険譚であり、成功談である。賞賛されるものであり、感嘆を抱かせるものである。人は平凡に満足できない。山があれば登りたがる。空があれば飛びたがる。進んで未開の地を開拓したがり、未踏の地は踏破したいと思う。特別な存在であることを肯定しようとし、平凡な自分を否定したがる。
そう、30 時間連勤というのは栄光なのである。くすんだ自己を輝かせる太陽なのである。
大変だった経験というのは謂わば勲章なのだ。"それ"を経験した人が少なければ少ないほど、勲章の価値はあがる。輝きを増す。たとえその経験が人に羨まれるものでないとしても、特別であることが重要なのだ。承認欲求が身体を満たし、自己顕示欲が頭を支配するのが人間なのだ。
このエントリの最初の文章を読んで、"20 時間連勤" くらいでなにを、と思ったあなたは、そういう類の罠にはまっている。ほんとうに罠かどうかは知らない。また、表現の技巧に凝ってみたかっただけなので、特にオチはない。