理系学生日記

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AWS Glacier

刺激的なタイトルとともに、AWS の新サービス、Glacier がローンチされてました。

Glacier とは

データバックアップやアーカイブ向けのクラウドストレージサービスです。1 ヶ月あたり $0.01/GB という破格の値段。ファイル自体は、AES-256 で暗号化されて保管されます。

API は?

AWS らしく REST API をサポートしているので、コードさえ書けばもにょもにょできそうです。Java, .NET については SDK もある。

S3 との違いは

AWS では、既に S3 というストレージサービスを提供していますが、S3 が高速なアクセスを売りにしているのに対し、Glacier は上記のような破壊的とも言える価格が売りです。このため、【高速なアクセス】はサービスとしては提供しません。ここ重要。
Glacier 上にアップロードしたファイルをダウンロードするためには、数時間かかります。逆に言えば、数時間かかって良いというようなデータを預けるサービスです。Dropbox みたいなものを想定するな。競合しません。まったく別の価値を提供するまったく別のサービスとして考えた方が良いです。

ちなみに、

数か月以内に、Amazon S3Amazon Glacier との間でデータライフサイクルポリシーに基づいてシームレスにデータを移動するためのオプションが Amazon S3 に追加される予定です。

よくある質問 - Amazon Glacier (低価格バックアップサービス & クラウドバックアップソリューション )| アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)

とのことなので、高速アクセスが必要なくなったものは順次 Glacier に移していくなんて運用もできるようになりそうで、夢が広がりますね。

ダウンロードに数時間かかるって既に終わっているのでは

そんなことないとおもいます。
ぼくはこのサービスのローンチを聞いたとき、すぐに「電子書籍データをバックアップしておくのにピッタリだな」と思いました。ぼくは電子書籍データを NAS 上に保管していますが、NAS が壊れたときのことを考えるとわりと不安ではありました(コスト面を重視していたので、RAID すら組んでいません)。一方で、これらのデータをクラウドストレージに預けると、月額数千円を覚悟しなければならず、二の足を踏んでいました。

個人ユースだけ考えても、バックアップ用途であればいくらでもニーズが出てくると思います。

注意

Glacier は、長期ファイル保管用と銘打たれていたりするので、アップロード後、3 ヶ月(90 日)を経過していないファイルの削除は、削除行為そのものが課金対象となります。現時点では、0.036 USD/GB といったところ。

使うための知識

Glacier は上述のとおり従量制なので、アップロード総容量の上限はありません。1 アーカイブ 40 TB までという制限はありますが、我が家にそんなファイルは無いですし、普通はそうかなと思います。
Glacier を使うためには、まず Vault と呼ばれる、フォルダのようなものを作成します。これは API 経由で作成するか、AWS Management Console から作成できます。作成後、当該の Vault に対してファイル(Archive)のアップロードが可能になります。アップロードに成功すると、当該ファイルには archiveId という ID が振られますので、これを指定してダウンロード等を実施することになります。

ファイルのアップロードは、現状、API 経由でしかできないようです。つまり、プログラミングが必要です。Java で書くとこんなかんじになります。