理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

SQLアンチパターン

読んだ。
ISBN:978-4-87311-589-4:detail

タイトルに珍しい感じの題がつけられてるけど、"SQL クックブック"とか、"SQL ベストプラクティス" みたいな内容だった。
書籍の構成としては、

I 部:データベース論理設計のアンチパターン
II 部:データベース物理設計のアンチパターン
III 部:クエリのアンチパターン
IV 部:アプリケーション開発のアンチパターン

ていう風になってる。
I 〜 III 部は純粋に DB 設計とかクエリ設計といったところだけど、IV 部になるとだんだんとドキュメント管理はちゃんとしろやとか、ログくらいきっちり見ろやみたいな話で、小言をぶつぶつ言われてるかんじして恐縮だった。


内容としてはホントによく目にしがちな設計ミスとか多くて、ガリガリ DB の論理設計とかする人にとってはあんまし目新しいことないかもしれないけど、こういうのが一冊の書籍としてまとまっているっていうところには大きな価値があるとおもう。研修とかの教本にこういう本があると良いかんじだとおもう。
なかには、いやその設計じゃなくて他の設計あるだろみたいな話もあって、ぼくにとっては 11 章の「ファントムファイル」(大容量のメディアファイルも DB に突っ込むパターン)なんてのは「DB の容量いくらあっても足りなくね?」とか思ったけど、ちゃんとメリット・デメリットが示唆されてて、記述としてフェアだとおもった。
いちいち、それぞれのアンチパターンにカッコいい名前がついてたけど、英語を片仮名で記載してるからどうしても中二病っぽくて、後半になればなるほどシブいかんじだった。