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理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

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生き方をぶつけ合うBLACK LAGOON

BLACK LAGOON 見た。
PSYCHO-PASS とか東京喰種とか好きなんですよ、って話をしたら、馴染みの店員さんから紹介されたヤツ。一気に見た。よかった。
譲れない生き方をぶつけ合うの、たとえそれが互いに分かり合えなくてもカッコ良いし、逆に言うと譲れない生き方というのは分かり合えないものなんだという気もする。

最初から最後まで、生き方をぶつけ合う物語だった。日本の平凡なサラリーマンだった主人公が、犯罪都市ロアナプラの運び屋の一員として危ない仕事を進めながら、関わる人の信条、拘り、考え方に触れ、ぶつかり合ってく。
誰にでも譲れない一線があって、それはサラリーマンでもマフィアのボスでもCIA エージェントでもゲリラでも同じで。譲れないからこそぶつかって、殴りあって斬りあって打ち合う。

サラリーマンである主人公が、自分の信条を見出してぶつけるまでにずいぶん話数がかかったのは、サラリーマン社会を暗喩しているような気もした。
なんだろ、言い方は悪いけど、譲れない一線がなくても、あるいは見出していなくても生きていける場合があるというか。"場合" っていう言い方をしちゃうとどこでもそうなんだろうけど。

生きるの死ぬのはたいした問題じゃねえ。
こだわるべきは、地べた這ってくたばることを、許せるか許せねえか、だ。

笑いながら思ったの。これは仕組みなんだって。
そう、だれかを殺すことで、世界が回り続けているのなら…、
私たちがここにいる理由も、またそれだけなの。
殺し、殺され、また殺して、そうやって世界はリングを紡ぐのよ。

あなたはなにも負おうとしない。
自分で捨てたはずのものにさえ、まだ憧れのひとかけらを抱いている。
そんなことで、いったいだれを守れるんですか。

台詞だけ並べると厨二病っぽさが抜けないかもしれないけど、物語という流れの中で台詞を拾うと、一つ一つが胸に刺さる。もっと台詞欲しいって感じになる。

生き方みたいな、曖昧で、正解がなくて、公にすると小っ恥ずかしいものを、文章で表現するっていうのは、それはもう大変なことですよ。いや、できないもん。文章化以前に、自分の中での譲れない一線とか考えないし。
ましてや、それをぶつけ合う機会ってのは、リアルな人生においてどれだけあるのかって話で。実際問題として無いよ。

それを、やたらキャラ立ってるたくさんの登場人物が、これでもか、これでもかって形で生き方をぶつけ合っていくわけ。リアルには無いけど、きっと誰もが憧れるような状況に満ちているから、漫画もアニメもおもしろいんだと思った。

"無いものねだり"を、目の前で「あるもの」にしてくれる、BLACK LAGOON はそんな物語です。
馴染みの店員さんにはそんな感想戦を挑もうと思います。