今日はずっと家にひきこもり。午前中ひろろさんがいらっしゃって雑談しつつ、研究をものすごいスピードで進めました。ようやくある程度良い結果が出たので、少し休憩して読んだのがこれ。なんか無造作に置かれてた。
コンサルティング業界のうち、総合コンサルと戦略コンサルにかなりフォーカスして書かれた本。あいまいにしかコンサルタントという職を理解しないままここまでやってきたのですが、たいへんやりがいに満ちた仕事みたいですね。知的生産活動という言葉がこれほど似合う職種も珍しいかと。また、読めば読むほど、研究と同じことやってるわーという思いを強くしました。研究ができてない人間がコンサルタントとして成功するのは難しいだろうなぁとも思いますし、また、コンサルタントとして成功している人は研究やっても良い成果を出すんでしょうね。。
コンサルティングという業界はなくなりはしないだろうな、という思いとともに、コンサルティングファームはより少数精鋭、アップオアアウトの傾向を強くしていくんだろうなというのが読後の印象です。企業間での情報格差のない時代、得られる情報がクライアントとコンサルティングファームでそれほど変わらないようになってくると、ホントにすっげぇ戦略なり方針なり打ち出さないとコンサルティングを依頼する意味合いがないわけで、、、むしろクライアント内の方が得られる情報としては上でしょうし(バイアスはかかるんでしょうが)。コンサルタントとして成功するには、並みの発想してたんじゃ(役職としての)アナリスト、コンサルタント以上になかなかなれそうになさそう。。。また、ビジネスとしても戦略立てて上層部のOKもらって終わり、報酬は時間応分というモデルから、(一部超大手コンサルを除いて)成功報酬、成果が出てからそれに見合った報酬を得るというモデルへの移行が雪崩を打って進むというのが大きな流れなのかなと。
ロジカルシンキングは最低限の能力に過ぎないという言葉が印象に残りました。他に印象が強かったのは、
- コンサルタントのコモデティ化が進んでいて、大変不名誉
- 平凡さは最も排除すべき要素
- 人材の健全なる新陳代謝が重要
- 自らリスクをとって投資し、価値を作り、利益を得るというスタイルにしないと業界自体が大きくならない
コンサルティングファームへのインタビューが山盛りなので、結構お勧めな本。