市井では「論文出し終わった!あとはパワーポイントだ!」などと浮かれ気分の輩が徘徊しておりますが,ぼくはそんな人々を見るにつけ,あーじぶんは下流社会の住人であって喰われる立場の人間であるのだなと言う夢も希望も無い感情を,ただただくゆらせております.
なんかいろいろとやることあるなーとか思っておりましたところ,ここに感動的な名エントリがあって,dankogaiさんによれば忙しさにかまけるヤツはお金なんか作れるわけないよということですから,ぼくは脇目も振らず家に帰ってきてスローライフを満喫しているところ.
ところで,それでも締切というヤツは融通が利かないですからして,なんかやらないといけないんですけど,何がメンドいかというと,自分の書いた英語が正しいのかどうかチェックするのがメンドい!! emacsとかだとflyspell-modeとかがあってスペルチェックしてくれますけど,これはホントにスペルチェックだけ(of ofとかは見つけてくれる)で,三単現とかはあんましチェックしないし,複数形とかもチェックしない.
その点wordなんかはこのあたりが充実していて,わりかしがんばってくれる.今まではwordへのコピペを繰り返してたんですけど,なんかword形式にするコンバータとかないかなーとか探してみたよ!
方法としてはまず,texをpdfに変換->pdf2textでテキスト形式に直す(texのコマンドを除去)->wordにはりつけて校正って方法があります.
やってみたところ,pdf2textの変換精度はわりかし良かったんですけど,ページ番号とか考慮してくれないので
the control station does not 30 # ページ番号 ^Lprovide
みたいなことになります.^Lは(たぶん)改ページ.
今日試したのは,tex2wordで,これはお金がかかるぽいけど30日の評価版がタダで使える.
Windowsでしか使えないみたいだけど,インストールするとWordの「ファイルを開く」でtex形式が開けるようになって,texのコマンドを全部消してくれた上でWord用に整形してくれるよ!
例えば\section{hoge}はちょっとフォントが大きくなったりして,スバらしい!今日はこれを使って,間違ったところとか直したりできたのでぼくはとても満足して,お金を作りたいと妄想できる時間が作れました.評価版だからかもしれませんけど,数式とかは[Equ]みたいな感じになります.
ところでもう少し探してみたら,tex2text.rbなるものがあった!
サイトに書いてある通り,日本語の論文を通すと全然変換できませんでしたけど,英語は超いい感じでtext形式に変換できる.
wordに貼りつけるときは,余計な改行があるとエラーになってしまう(wordが,改行によってセンテンスが終端すると判断してしまうので,変なところで警告を出す)ので,-sオプションとか使うといい感じになれます! emacsでfill-columnとかやってて改行が自動で入るときとかはつけるとクソ便利.
式とかはこんな風な表示だった.
--- begin < align > --- p^{s}_{n_j}(n_i)&\Leftarrow hogehoge --- end < align > ---