理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

ディスタンスベクタでの無限ループ回避

-最大値の定義 無限カウント問題を避ける.メトリックの最大値を定義し,それを超えると到達不能とする. -スプリットホライズン アップデートを受信したインタフェースからは,そのアップデートに関する情報を送信しない. -ルートポイズニング リンクに障害が発生すると,そのリンクに関するエントリを消すのではなく,メトリックを最大値に設定する. -ポイズンリバース ルートポイズニングされた情報を受信したルータが,その情報を受信したことを送信元に通知する.ACK のようなもの.スプリットホライズンが有効であっても実施される.

**他のテクニック -トリガードアップデート 定期的なアップデートを待たずに,リンクになんか変化があったら速攻でアップデートする.ディスタンスベクタの欠点であるコンバージェンスの遅さが多少改善する. -ホールドダウンタイマ なんかのアップデートを受信しても速攻でルーティングテーブルを更新しない.ルートポイズニングされた情報を受信してタイマが起動し,起動中はルーティングテーブルの更新が行われない.以下のイベントによって解除される. --規定時間の経過 --元の値より小さいメトリックのアップデートを受信 --フラッシュタイマの時間経過 こうすることで,トリガードアップデートが (できるだけ) 伝搬してからルーティングテーブルが更新される感じになって,誤った情報が伝搬するのを防ぐ.

**RIP と IGRP 両方ともディスタンスベクタ型.IGRP は Cisco の独自プロトコル.どっか使ってるの?

|Timer|RIP|*IGRP| |アップデートタイマ|30 s|90 s| |インバリッドタイマ|180 s|270 s| |ホールドダウンタイマ|180 s|280 s| |フラッシュタイマ|240 s|630 s|