理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

みんながわるいです。

ぼくは人知れず SIer に勤めて働いておりますけれども、お客さんというのは基本的に早いことと安いことを希望しています。
安いことというのはそのまんまですけど、早いというのは基本的に、お客さんが欲しいシステムができあがって稼動するまでの「日数」が短いことを意味してたりします。世の中いろんなスペックの人がいますから一概には言えませんけど、話をシンプルにするために、みんなが同じスペックだとする。ここでも話をシンプルにするために、できてくるシステムのクオリティが同じであることを仮定すると、お客さんはより日数が少ない SIer を選びます。

日数を少なくするってことを実現するためにどうするかっていうと、一日の稼動時間があがります。しかし、超過勤務になると当然ながら割増賃金が発生してコストがあがるということになる。でも、お客さんの希望は安い、早いですから、それを両立するため、つまり稼働時間を長く保ちつつコストを下げるためには、基本給が減らされます。基本給を減らした会社は他社に比べてお客さんの希望を満足できますから、シェアが上がります。すると逆に他社はお客さんに選ばれなくなるため、基本給を減らすという圧力が働く。これにより、SIer で働く人は、安月給で長稼動ということになる。働く人はそういうところで働きたくないから、他社に移るけど、その他社でも当然のように基本給を減らすという圧力は働きます。

ぼくがたまたま SIer で働いているから SIer を例に出したし、こういうのはどの業界でもありふれた光景です。ありえない仮定をいくつか置いたし、他社と差別化を図って「安い」「早い」以外の部分で競うことも可能ですけど、差別化要因はそう易々と手に入るものではありませんから、わりと多くの会社というのが、「安い」「早い」のジレンマに陥ります。

考えよう

「安い」を求める理由というのはシンプルで、支出が抑えられたら利益を上げやすいからです。
では、「早い」を求める理由はなんでしょうか。やっぱし、チャンスを逃がしたくないからだと思います。世の中というのはムダに変化ばっかしするから、その変化に追随する財でないと売れません。じゃぁなんで世の中は変化ばかりするのか。多様化していると言われる現代ですし、本当に人の興味のベクトルがそれぞれ違う方向を向いているのだとしたら、平均すればそれは一様分布的なものになるはずで、別になんかムリに追随しようとしなくたって一定の人に一定のものを共有しとけばまぁある程度商売というのも成り立つ。

しかし現実はそうではありません。なんでかって考えたら、お前らとかがムダに流行に乗ろうとしてるからだって気付いた。なんで流行に乗ることを選ぶのかなって考えたら同調圧力みたいなのがあるからだし、流行に乗ると共通点がある仲間とかが増えて楽しいってのもあるし、でもそういうのが世の中を悪くしてる要因なんだったら、そういうのをなくさないといけないから、みんなガンガン引き込もって自分の世界を形作ろう!!!!!!!!!

というわけで

途中まで真剣に考えた人とかいると思うんだけど、人生いろんなことがあるから、このように最終的に内容のないエントリを目にすることもありますし、そういうのでイチイチ怒らない広い心を持ちたいものですね。