Emacs の info 読んでたら、follow-mode というマイナーモードがあることを知りました。これがなかなか、ノート PC のみでプログラムをいじるような環境しかない人にはちょうど良いモードだと思います。
follow-mode といってもなかなか名前からは想像しにくいと思いますが、一つのファイル 2 つのウィンドウに分けて、シームレスに表示できるマイナーモードです。
とはいえ、文章では理解しにくいので実例で。
下の画像は、Emacs 23.1、Mac OS 用の INSTALL ファイルです。わりかし長いので、1 つの window では見切れています。
ここでウィンドウを 2 分割した後に、M-x follow-mode で follow-mode を有効にします。
同じファイルが 2 つのウィンドウに読み込まれた状態になります(2 つのウィンドウで同じファイルを見ている状態)。ただし、左右のウィンドウで表示している位置が違う。
この状態、follow.el の表現を借りればこういう状態。左のウィンドウの表示が右のウィンドウに続いてる。
;; +----------+----------+ ;; |1 |73 | ;; |2 |74 | ;; |3 |75 | ;; ... ... ;; |71 |143 | ;; |72 |144 | ;; +----------+----------+
ここまで行くとだいたい予想が付きますが、左側のウィンドウで scroll-up (C-v) すると、右側のウィンドウも scroll-up されます。右側のウィンドウで操作しても同様。というわけで、片方のウィンドウでの表示が他方の表示に追従するので follow-mode というわけですねきっと。
一々ウィンドウを分割するのがメンドくさければ、follow-delete-other-windows-and-split を呼んだりしてみれば良いです。