Excel 方眼紙を使いこなすぼくたちにとって、セルの結合というのはエクスカリバーに近しい最終兵器です。 そんなエクスカリバーたる結合セルに入れる文章というのもまた、明治の文豪がその人生を賭して綴り捻り出す人生そのものであって、セル内改行に伴って文字が切れてしまうようなことは絶対にあってはなりません。
しかしですね、Excel というソフトウェアは、結合セル内の文章に合わせてセルの高さを調整する機能を有しておりません。このため、Excel 方眼紙を作り出すユーザは、逐一セルの高さを手動で揃えなければならない。これは由々しき問題です。
いやね、セルを結合していなければ、自動で高さ調整をしてくれるんです。
ところが、結合セルに対しては調整をしてくれない。Microsoft には、石に刺さったエクスカリバーを引き抜くことができなかったとばかりです。
しかしぼくは、ついにエクスカリバーを引き抜くことができるアーサー王を発見した。それが、AutoFitRowEx という Excel アドインです。
これをインストールすることでコンテキストメニューに「行の高さを自動調整」というメニューが追加されます。 高さ調整したいセルを選択した状態でこのメニューを使用することで、Excel マクロが起動され、行の高さが良い感じに自動調整されます。
「印刷したら文字切れしてるぞ」みたいな指摘をしたりされたりして修正に時間を要するのは時間をドブに捨てているようなものですから、積極的に使っていきたいと思いました。 Microsoft に何とかしてほしいものですが、Excel は表計算ソフトですから、みたいな言葉の暴力で撲殺される恐れがあるので、そういうことは言わない。