理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

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アクセル・ワールド

勉強の合間に、既刊 11 巻まで読了しました。第 15 回電撃小説大賞受賞作。いわゆるライトノベルに属する作品ですが、非常に面白かった。
Amazon では 5/21 現在、第一巻が在庫切れとなっております。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

脳に対して直接作用し生活に VR (Virtual Reality)/AR (Artificial Reality) を融合させる"ニューロリンカー" という通信端末が、当たり前のように使われる近未来の東京 23 苦が作品の舞台。2046 年だっけか。
ニューロリンカーには様々なアプリケーションがインストールでき、学校での授業用アプリケーションだったり、鉄道の経路案内やホームサーバとの連携ができるという点で iOSAndroid と類似しているのですが、インストールできるのは実用アプリだけでなくゲームも含まれています。
そして一部の中高生のみにしか流通していない「バーストリンカー」という対戦ゲームアプリは、脳に作用するというニューロリンカーを利用して人の深層心理を読み取り、VR で構成された格闘ゲーム上にインストールした人間の "心の傷" を投影したプレイヤーを作り出して…、というところまではゲームに閉じているのですが、対戦を開始する際、脳をクロックアップさせ思考を 1,000 倍まで加速させるという作用があり、しかもその影響は現実にも及び…という流れ。

チビでデブのいじめられっ子の主人公が、同じようにバーストリンカーをインストールした人達とふれ合いながら、精神的な成長を見せていくというストーリー展開は王道展開意外の何ものでもありませんが、近接戦闘のみならず遠隔攻撃、ミサイルすら有るが故のアバター同士の対戦戦略や、1 対 1 だけではなくバトルロイヤルモードの存在、レギオンと呼ばれるチーム間対戦など、駆け引き要素に溢れており、ストーリーに埋め込まれた多量の伏線と相まって、重厚な作品に仕上がっております。
伏線を埋め込み続け、両さんレベルの長期連載となり、新規読者を寄せつけない孤高のオーラを発しないことを願うばかりです。