MySQL の Mac 用バイナリをインストールしたのですが、README に書いてあることを忘れそうだったので、ここにメモしておきます。
全文訳しているわけではなく、必要かもしれないと思ったところだけなので。
インストール場所
インストールされるのは、/usr/local/mysql-VERSION で、/usr/local/mysql からシンボリックリンクが張られる。もし /usr/local/mysql が既に存在している場合は、そのファイルは /usr/local/mysql.bak にリネームされる。
MySQL のバイナリは全て /usr/local/mysql/bin 以下に配置される。また、ソケットファイルは /tmp/mysql.sock がデフォルトである。
ユーザ
MySQL は 'mysql' というユーザアカウントを必要とする。
スタートアップ
システムの起動時に MySQL を起動したい場合は、MySQL Startup Item もインストールする必要がある。これは Mac OS X インストールディスクイメージの中に別パッケージとして同梱されている。MySQLStartupItem.pkg アイコンをダブルクリックし、その後の指示に従うこと。この Startup Item は一度だけインストールすれば良い。MySQL をアップグレードするたびにインストールする必要はない。
Startup Item は /Library/StartupItems/MySQLCOM にインストールされる。Startup Item インストールは、/etc/hostconfig に "MYSQLCOM=-YES-" を追記する。もし自動起動を止めたい場合は、単に "MYSQLCOM=-NO-" とすること。
インストール後は、以下のコマンドを実行することで、MySQL を起動できる。ただし、管理者権限が必要。
Startup Item をインストール済の場合
shell> sudo /Library/StartupItems/MySQLCOM/MySQLCOM start
Startup Item を使用しない場合
shell> cd /usr/local/mysql shell> sudo ./bin/mysqld_safe shell> bg
これにより、例えば /usr/local/mysql/bin/mysql を実行することで、MySQL Server に接続できるようになる。
エイリアス
mysql や mysqladmin などのようなよく使うプログラムのために、シェルの設定ファイルにエイリアスを加えたくなるかもしれない。bash の場合、そのシンタックスは
alias mysql=/usr/local/mysql/bin/mysql alias mysqladmin=/usr/local/mysql/bin/mysqladmin
であり、tcsh の場合は、
alias mysql /usr/local/mysql/bin/mysql alias mysqladmin /usr/local/mysql/bin/mysqladmin
である。
むしろ、/usr/local/mysql/bin を、PATH 環境変数に追加した方が良いでしょう。
アップグレード
もし既存のものをアップグレードしたい場合、新しい mySQL PKG のインストールでは古いものを削除しないことに気をつけてください。残念ながら、Mac OS X のインストーラは、適切に既存のパッケージをアップグレードする機能を持っていません。
既存のデータベースを新たなもので使いたい場合は、古いデータを新しいデータディレクトリにコピーする必要があるでしょう。これを行う際は古いサーバも新しいサーバも動いていないようにしてください。コピーが完了し、新しいサーバが正常に起動できた場合は、ディスクスペース節約のために、古いファイルの削除を考えても良いでしょう。加えて、/Library/Receipts/mysql-VERSION.pkg の Package Receipt ディレクトリも削除しましょう。