理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

perplexity.aiが速攻で$20払って良いと思えたくらいに情報収集を効率化してくれた件

Perplexity.aiがすごく良かったです。何か知りたいことが出てきたら、Google検索するよりもPerplexity.aiで検索している。

Perplexity.aiは、生成AIを用いた検索エンジンと見なすことができるサービスで、情報収集の効率を劇的に向上させてくれます。ユーザーの質問に対してWebをクローリングし、関連情報を要約し、それらの参照リンクとともに高精度な回答を提供してくれる。

最初にネタバレしておくと、このエントリ自体もかなりの部分をperplexity.aiの要約と回答生成能力に頼りました(Github Copilotにもわずかに頼っていて、生成AIばかりですね)。

別途後述しますが、今回perplexity.aiを使ってperplexity.aiのことを調べたページが以下です。刺激的なタイトルですが、Perplexity.aiがつけた。

もう、何かのリサーチとかは全部perplexity.aiに頼ったら良いのでは、という気分になってきた。あなたもどうですか。

従来の検索エンジン

従来の検索エンジンの問題がなんだったか。

  • キーワードマッチングへの依存度が高く、ユーザーの検索意図を捉えきれない
  • 膨大な情報の中から関連するページを見つけ出すことに重点を置いているため、情報が断片的になりがち。ユーザーは複数のページを行き来して、必要な情報を収集・統合する必要がある

Perplexity AIは、検索クエリから関連するページを探し、クローリング・要約し、簡潔で分かりやすい回答を提示します。結果として、ユーザーは手間をかけずに必要な情報の全体像を素早く把握できます。

Perplexity.aiの検索

Perplexity.aiの検索の仕組みをもう少し。

まずPerplexity AIは、LLMを用いてユーザーの質問の意図や文脈を理解します。これにより、単なるキーワードマッチングではなく、質問の意味を捉えた検索ができます。

次にPerplexity AIは、独自のクローラー技術を用いて、Webリソースからデータを収集し、インデックス化します。収集されたデータは、高度な情報抽出アルゴリズムによって分析され、質問に関連する情報が抽出されます。抽出された情報は、Perplexity AI独自の機械学習モデルを用いて統合・要約されます。このモデルは、情報の信頼性や重要度を評価し、最も適切と思われる情報を選択します。また、要約の過程で、冗長な情報が削除され、簡潔で分かりやすい形に整形されます。

最後に、要約された情報を基にLLMを用いて自然な文章の回答が生成されます。生成された回答は、質問に答えるだけでなく、情報源へのリンクが付与され、情報の透明性が確保されます。

RAGとの関係

Perplexity AIは、Retrieval-Augmented Generation (RAG)の手法を活用した検索エンジンと見なすことができます。

上述のWebリソースのクローリングはまさにRAGにおけるRetrievalであり、それらの情報を統合し回答を生成するのはGenerationに相当します。Perplexity AIは、RAGの手法を用いて、高度な情報検索・要約・回答生成を実現しています。

Perplexity AIはRAGにおける「クエリ拡張」技術も活用しています。 ユーザーのクエリを包括的に分析し、検索パラメータをインテリジェントに拡張することで、結果の多様性と深さを高めています。

perplexity.aiでリサーチするときのプラクティス

英語で検索しよう

まず、perplexity.aiはWebリソースをクロールして回答を生成してくれることが基本です。 そして残念ながら、英語コンテンツの方が高品質なように思えます(個人の体感です)。

perplexity.aiに日本語で問い合わせると、クローリング対象も日本語ページになる傾向が見て取れます。結果として、回答品質が悪くなる印象。 そこで僕は、問い合わせたい文章をChatGPTで英語に翻訳し、その翻訳結果をperplexity.aiへ問い合わせるようにしています。

そうすると、英語コンテンツをクロールして回答を生成してくれるので、回答品質が高くなっているように感じます。

しっかり調べたい時はPage機能を使う

新機能「Page」は、ユーザーの検索をシェア可能で視覚的に魅力的なウェブページに変換するツールです。この機能を使用すると、プロンプトを入力するだけで、フォーマットされた画像やセクションを含むレポート、記事、ガイドを作成できます。次のページもPage機能で作りました。

しっかり調べたい時はもっぱらこのPage機能を使っています。視覚的にわかりやすく、修正も可能。新しいトピックも動的に追加できるのは非常に良い。コンテンツの維持管理も楽になりそうですね。

ちょっとした調べ物

一方で、ちょっとした調べ物をしたい時があります。 キーボードでいちいち入力するのも面倒。このため、iOSのショートカットとして以下のようなフローを作りました。

  1. 問い合わせたい内容を音声入力する
  2. iOSの翻訳機能で英語に翻訳する。
  3. 問い合わせは英語だけど回答結果は日本語で欲しいので、「日本語で回答してください」というのをクエリとして追加
  4. perplexity.aiに問い合わせ

これで、iPhoneに話しかけたら回答が返ってくる。

今使えるモデル

現時点で使えるモデルは以下のような感じ。

GPT-4oも使えるんだけど、Sonar Large 32Kの方をメイン使いしています。早いから。

ブラウザ拡張経由でPerplexity.aiを使うとき、GPT-4oだと回答が遅くてストレスが溜まった。

まとめ

Perplexity.aiは、効率的な情報収集を可能にする検索エンジンのように思えます。生成AIを活用し、ユーザーの質問の意図や文脈を理解し、関連する情報を迅速に提供してくれます。 従来のキーワードマッチングによる検索と異なり、Perplexity.aiはWebリソースをクローリングし、情報を統合・要約して提示します。このエントリ自体もPerplexity.aiの力を借りて作成されました。

新機能「Page」を使った視覚的な情報整理などは、使い方次第でさらに便利に活用できるでしょう。ちょっとした調べ物でも、iOSのショートカット機能を使えば、音声入力と自動翻訳を組み合わせてスムーズに情報を得ることが可能です。

Perplexity.aiを利用することで、情報収集の効率が劇的に向上し、質の高い回答を得られるため、ぜひ一度試してみてください。