PSYCHO-PASS の槙島聖護さんが愛してやまないガリバー旅行記を読みました。青空文庫にあるので無料で読めます。
槙島さん、第17話でバルニバービの医者の箇所を引用したりしてるし、狡噛さんは第19話で、槙島さんはガリバー旅行記も引用するかもとか言ってる。とにかく、槙島さんがガリバー旅行記を愛していることはヒシヒシと伝わってきます。
そんな二人の愛の邂逅の詳細については、こちらの動画をご参照ください。世界よ、これが愛です。
というわけでガリバー旅行記を読んだんですが、全体的な感想としては、ガリバーがとにかく遭難しまくる。マジで。おまえはコナンか!ってくらいに遭難しまくる。遭難しないんだったら海賊に襲われる。どっか島に漂着したら、蛮人に襲われる。とにかく不幸感がハンパないです。ガリバーを胸に抱いてなぐさめてあげたいと誰もが思うはずです。思わないヤツはよわむしだ。思ってくれたのむ。
でもガリバー、人間ができてない感あります。蛮人が来たら腕輪あげて命だけは助けてもらおうとか言ってたのに、毛むくじゃらの生き物あったらいきなり殴りだす暴力的な一面を持ってる。こんなんだったらマジで関わり合いにならないほうがいい。リリパット国 (小人の国) では、ガリバーを養うだけで国が飢饉になるとか言って朝廷が困ってるし、巨人の国では、いたずらでガリバーを逆さに持ち上げた小僧が親父に吹っ飛ばされた。だれも幸せになってない。ぼくはぜったいにガリバーと友達になりたくありません。
そういえばガリバーが日本に来てたみたいで、その記述を楽しみにしていたんですが、どうも江戸と長崎に行ったみたいです。さて、ガリバーが日本で一体何をしたか、という核心の部分ですが、偉い人に「ぼくはぜったいに踏み絵をしたくない!」とかゴチャゴチャ言ったあと、すぐに帰った。3 ページくらいでおわったので、ガリバーが何しに来たのかさっぱりわからない。マジで観光旅行気分っぽかった。でもガリバーは日本ではあんましダメなかんじじゃなかったので良かったと思います。すくなくとも土人だ! とかいう感じで人を殴ることはなかった。ぼくはホっとしました。
ガリバー旅行記はだいたいそんなかんじです。ガリバー旅行記の最後なんて誰も覚えてないと思うので、あえて核心を書かないかんじでここに記述しておきますが、ガリバーは家に帰った後、1 時間気絶して物語がおわった。