今日、AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイトの試験を受けに行って合格しました。
7 月頃に受けよう、と思い立ってから、育休取得までさほど取り組めず、育休を期に、この10日間くらいで一気に勉強したかんじです。
試験範囲
前提として、実はソリューションアーキテクト試験は、改訂の過渡期にあります。クラスメソッドさんの下記のエントリにあるように、既に改訂は完了しており、2018/2 から新しい試験も受講できるようになっています。一方で、 どうもまだ和訳は完了していないようでした。
このような状況と、まだ先人のノウハウも蓄積されている状況を鑑みて、ぼく自身は昔ながらのソリューションアーキテクト試験を受講しました(どちらを選択するにせよ、認定に差異はありません)。
進化の激しい AWS においては日々様々なサービスがリリース・エンハンスされ続けているのですが、下記の本のスコープを前提に、理解が必要だと思われるサービスを絞り込みました。 濃字のサービスは、特に理解が求められると個人的に判断したものです。
- EC2
- ELB
- EBS
- S3
- RDS
- VPC
- DirectConnect
- IAM
- SQS
- CloudFront
- Glacier
- DynamoDB
- ElastiCache
- Route53
- CloudWatch
- CloudFormation
- CloudTrail
- SNS
- SWF
- Elastic Beanstalk
正直なところ、Lambda、Batch、ECS、API Gateway、KMS まわりは、出題されても何とかなるように理解はしておいたのですが、試験という意味のみで言えば、それほど重要ではなかったのかなと思います。
勉強法
主には、AWS クラウドサービス活用資料集 Top の資料について、サービス毎に一つずつ目を通していきました。それに加えて、消化不良のところはキーワードベースで調べ、内容の理解を深めていきました。
上記の資料は非常によく整理されていて、理解が必要なのはここなのか! というのが分かりやすく、試験対策という意味では一番頼りになる資料だったように思います。 とはいえ、歴史によって葬られつつある知識 (NAT インスタンスとか) は前面に出てこないので、そのあたりの理解は自分で PULL してくる必要があります。
いろんな先人がお勧めしていたので、AWS 自体が実施している模擬試験も一昨日に受験しました。公式な模擬試験なので、問題難易度も本番と同様ですし、受講費用も安い(2,160円) ので、受講するにこしたことは無いと思います。家から、インターネットのみで受験可能です。
模擬試験の結果がわりとギリギリだったので、ちょっと焦りましたが…。
必要な知識
一応公式サイトには以下のように書いてあるんですが、この手の記述は「何言ってんだオメェ」となることが世の常なので、ほとんど読んでません。
サービス自体は上記の資料などを見れば良いと思いますが、試験上重要なサービスは IaaS に該当するものが多く、それらの理解は「前提」として必要でした。 例を挙げれば、NAT、ロードバランシング、DNS ラウンドロビンとか、そういうあたりでしょうか。
それらの知識を前提として、
- サービスそのものが提供する機能
- その提供機能をどう組み合わせて顧客要望を実現するか
が問われていたように思います。
試験難易度
基本と応用が良いバランスで出ていて、概して簡単な試験ではないなぁという印象でした。 ここでいう「基本」というのは、「このときは、どのサービスのどの機能を使う?」というような単純な知識を問う問題、「応用」というのは、それらの知識を動員して、どうやれば要望/非機能等を実現できるだろう、というようなことを意味しています。
とはいえ、スゴい難しい、というタイプの試験でもありません。試験テクニックの話になってしまいますが、基本を押さえていれば、ある程度の推理・推測・消去法から答えは導けるようにも思います (そういう意味では、単純四択だけでなく、複数回答可能な設問が多いのは厄介ですが)。 イメージとしては、Cisco の CCNA とか、そういうものに近い印象でした。
合格ラインは以下の通り非公表ですが、ネットの海を彷徨う限り、70% あたりがボーダーなのではないかと思います。
AWS 認定の合格スコアは、統計学的分析を使用して設定され、変更される可能性があります。試験の問題と合格スコアは予告なく変更される可能性があるため、AWS で試験の合格スコアが公開されることはありません。