諸事情でWindowsを前提とした開発において、自宅のMacを使う(使える)ことになりました。 課題になったのは、これまでA5:SQL MK-2で記述していたER図をMacで編集したくなるということ。
A5:SQL MK-2の良さについては以下のエントリに詳しいです。
私個人としても、以下あたりがとても気に入っています。
- ERの設計が直感的に可能
- リレーションからの外部キー設定が任意で設定可能
- カラムに対し、ドメイン型を直接割り当て可能
- ERからDDLが直接生成可能
既にA5:SQL MK-2でER設計を終えていたので、これをMacでなんとか操作したいなと。
Wineを使う
M1 Mac上でWineによってA5:SQL MK-2を起動する方法が既に紹介されていました。
ぼくの方でも、これをほぼ踏襲することで、Mac上でA5:SQL MK-2を起動できています。
$ brew install --cask --no-quarantine gcenx/wine/wine-crossover $ brew install winetricks $ winetricks fakejapanese_ipamona $ winetricks fakejapanese_vlgothic
Wineのレジストリ設定で、HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Mac Driver
でRetina Mode
をY
に設定します。
$ wine regedit
初期設定では描画されるウィンドウが極めて小さくなったため、DPI設定も168 dpiあたりに変更します。
$ winecfg
これで、A5:SQL MK-2が起動できます。
$ wine ~/a5m2/A5M2
使い勝手
それなりのエンティティ数が定義されたER図を編集する場合に、ある程度のラグが発生します。 ER図を新規作成すると全くストレスなくER図を記述していけるのですが、100テーブル程度あるER図を読み込むと、「エンティティ」にフォーカスが移るのに数秒かかる、といった状態です。 (リレーションを張りまくっているのが原因の可能性もあります)。 ドラフトモードやアンチエイリアスを切ってみたのですが、改善せず。
フォーカス等の操作にラグがあるのはなかなか厳しいところがありますが、Wineの知識がなさすぎて、今のところ自分ではどうしようもなさそうです。 一方で、一度ウィンドウが立ち上がればサクサク動いてくれるので、かなり重宝しそうです。最悪、Windowsを使えば良いわけですし。