理系学生日記

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vCenter Serverは仮想アプライアンスとするべきか

vCenter Server Appliance (vCSA) というのは、vCenter Server の仮想マシンイメージです。
従来(vSphere 5.0 以前)において、vCenter Server は Windows Server 上のアプリケーションとして構築する必要がありましたが、これを Linux の仮想マシンイメージ(ova) あるいは OVF + VMDK ファイルとして提供しているのが vCenter Server Appliance です。そのメリットとしては、

  1. Windows Server に必要なライセンスが不要
  2. 既に構築済の状態でイメージ化されているので、構築工数が短縮できる

といった点が挙げられます。

機能的な制限としては、KB2077191vSphere 5.5 Documentation Center 等に記載がありますが、

  1. インベントリ用の外部データベースとして、Microsoft SQL Server、および、IBM DB2 がサポートされない
  2. リンクモードがサポートされない

といったことがあります。
その他、ちょっと情報としては古いですが、VMware vSphere 5を極める(1):「クラウド基盤化」進むVMware vSphere 5の概要 (3/3) - @IT も機能差について触れています。

vCenter Server Appliance で対応できる仮想基盤の規模は、vSphere 5.1 時代までは大したことがありませんでした。しかし、vSphere 5.5 になってからは以下のページで示されている通り、メモリが潤沢にあれば、小・中規模の企業であれば十分と思われるホスト数・VM 数まで対応が可能です。

vCenter Server と vCenter Server Appliance の選択

選択基準は場合に依るとしか言えませんが、例えばマスタリング VMware vSphere 5.5 には以下のようなことが書かれています(正確な内容は書籍を買って読みましょう)

マスタリングVMware vSphere 5.5

マスタリングVMware vSphere 5.5

  1. リンクモードを使いたい場合は、Windows Server 版 vCenter Server を使わなければならない
  2. 業務経験が Windows Server 主体なら、Appliance を選ぶと Linux の学習コストが高くつく。逆もまた然り。
  3. vCenter Server Appliance は当然仮想マシンでしか実行できず、そのような設計に制約される

とはいえ最後のポイントについては、vCenter Serverの可用性確保の推奨 - 理系学生日記 で記載した通り、vCenter Server の冗長化の推奨がもはや vSphere HA である以上、vCenter Server を仮想マシンで実行することは規定路線であり、大規模な基盤を構築するのでない限りは、構築者のスキルセットが合致する方を選べば良いのではないか、というのがぼくの結論です。