k8s を本格的に使うことになり、プロジェクト内でも、Helm だの Spinnaker だの Kustomize - Kubernetes native configuration management だの Skaffoldという言葉がどんどん slack 上に登場してきています。 しかしですね、ぼくは時代を読み間違えておりまして、ぜんぜん k8s を勉強してこなかったわけですよ。一年以上前にちょっとこれ読んだだけ。
もう何が何やらわからんくなってきたし、スプリントプランニングでファシリテーションしてたら helm と kustomize 間違えて赤っ恥をかくし、まずは体系を押さえないとダメ! 話にならない!! ついていけない!!! 死ぬ!!!!! ということで、id:ZYPRESSEN さんに参考になるオススメ書籍聞いて、とりあえず読んでみました。
正直とても良かった。詳しい。全体感わかった気になる。わかってないかもしれない。でも分かった気になったから満足。まずはこういう自己満足大事。これでようやく k8s の公式ドキュメント読む気になる。読める気になった。そういうの大事。モチベーション大事。
この本を読んだ理由
kubernetes については、ホントに、ぼくが使うのはまだまだ先のことだと思っていました。良くも悪くも、業務でぼくたちが使うのって、もうちょっと落ち着いてからだと思ってたんです。うん思ってた。ずっと未来のことだと思ってた。
そしたらさ、k8s 使ったほうが絶対楽じゃんっていうことになったわけ。なんで俺たち EC2 に ansible で色々頑張ってんの?みたいな話になった。コンテナ化できるんだから ECS に置けば良いじゃん、スケールアウト楽だしって思ったら、でもサービスディスカバリとか実装するのダルくね? blue-green deployment を整えるのも大変じゃね?? とかなったわけ。 k8s の仕組みに乗っかったら、そのへん手作りでやるよりも早くて高品質じゃね? みたいなかんじ。
なるほどなるほどーとか思ってたけど、そもそも k8s あんまり知らないから、きちんとした判断ができないわけ。いやー呪ったね、自分の勉強不足を呪った。 ちゃんと勉強してないと、ずっと既存の知識に毛が生えただけで止まっちゃうわけ。既存の知識しかないから、新しいことに対する判断もできなくなって、保守的なことしか考えられないわけ。「いや〜〜〜良く知らんし〜〜〜〜〜」みたいな感じ。こういうのを老害って言うんだと思う。よくない。日進月歩の世界で、勉強もせずに足を止めるのはホント良くない。時代に取り残される。B29に竹槍で特攻することになる。
でこの本を読んでみたわけです。
この本を読んでみて
とても良かった。書籍は良い。本の何が良いって、まず体系だった知識を吸収できるのが良い。ぼくはまず体系だったのを身に着けないと、Blog とか Qiita とか読んでもあんまり頭に入ってこない。 で書籍すごくよかった。どの章も、理論と yaml と実行結果含めて出てるから、あーなるほどこういう概念でこういう実行結果になるのね、ということが分かって良い。k8s で扱えるリソースも全体としてこういうのがあって、このリソースについてはこう使う、っていう感じのトップダウンで進むのがすごく良い。結果として k8s すげーなーというのがよく分かった。色んなコンポーネントがうまいこと上から下まで組み合わさって動くようになってるし再利用できるようになってる。すごい。k8s すごい。これ作った人すごいし、使う人もすごい。
あと良かったのが k8s を取り巻くエコシステムも紹介がてら乗ってること。k8s こういう苦労があるけど、それを解消するにはこういうツールあるよっていうのが分かって良い。Helm だの Ksonnet だの、Kustomize は名前くらいしか乗ってなかってけど。Fluentd だけでなく Fluent bit も良さそうだったし、Spinnaker、Skaffold、Istio とか、slack 上を駆け巡ってる言葉もなんとなくわかるようになった。読まないと情報の洪水で溺死していた。今はアレ、オッ、浮き輪ゲットしたみたいなかんじ。
この分野、とにかく発展が早くて、色んなプロダクトがどんどん出てきてメチャクチャ勉強しないとついていけない感じがする。それでも、そういうところにワクワクできるからこの業界に身をおいているわけで、勉強楽しい。知らないことが分かってくるのは楽しい。がんばりたい。