理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「入門Kubernetes」を読んだ

入門 Kubernetes を読みました。

冒頭の「はじめに」でも記載がありますが、本としては「使い方」と「概念」に重きを置いた構成になっています。

クラウドネイティブなアプリケーションの開発のためには、Kubernetes の核となる コンセプトの使い方と、そのコンセプトが開発された背景の両方を書いた本が重要になると分かってきました。

この本を書いた理由

ページ数としても 250 ページくらいで、また、その中身としても、YAML ファイルの記載が相当あるので、 実体としては読むところはもっと少なく、思ったよりもサクサクと読み進められました。

内容としては、Pod、Service、ReplicaSet や DaemonSet など、k8s で管理するリソースの概念と、それをどのように k8s に投入するか(kubectl や YAML) という how to です。 ぼく自身は k8s の概念から自信が無かったのと、このあたりを(日本語で)まとめた入門資料ってなかなか無いので、基本概念を俯瞰する意味では「入門」を冠するこの本から入って良かったかなと思います。

逆に、あくまで kubectl のちょっとした使い方と YAML でのちょっとした定義方法が掲載されているというものなので、この本を以って運用に入れるかというとそれは厳しいかなと思います。 運用のためには、実体として k8s が個々の機能をどう実現しているのか、どう動くのかを理解することが必要だと思いますが、そのあたりはさすがに自分で深掘りするしかないかなと。

余談ですが、Pod や Service がどう動くのかについては、このあたりがすごく分かりやすかったです。