NieR: Automata すごい良かった。
画面に映し出される美しい風景と儚い音楽。 機械生命体と戦うために、人間のいない地球で、人間のために戦うアンドロイド。エイリアンによって生み出され、そのエイリアンを滅ぼすほどに進化した機械生命体。 感情を持つことを禁止されたアンドロイドと、感情を持たないはずの機械生命体が、感情とともに狂い壊れていくストーリー、ホントよかった。
ぼくの中で、長らく NieR といえば鬱ゲーであり、鬱ゲーといえば NieR でした。
PS3 のニーア レプリカントも、ストーリー二週目あたりから、これホントに敵倒さないといけないの、相手にも家族があるんだよ、感情があるんだよ、みたいな かんじになってて、ウ〜〜ム〜〜みたいなかんじになってアレだったんですが、その正統な続編にあたる NieR Automata。よかったよ、ホントよかった。
バトルが良かった
まず、バトル良かった。もともとジャンルとしてはアクション RPG なんだけど、とにかくバトルが気持ち良い。いやホントに。
あー、もうこういう時代か。こういう世界の中で、ホントに自在にキャラクター動かせるのか。 機械生命体の繰り出す攻撃を高速で回避しながら、ポッドに長距離攻撃を指示しつつ、高速で日本刀を連続で叩き込みまくれるのか。「疾走感」を自分で生み出せるこの感覚。すごい。
数十体の機械生命体に囲まれ絶望的な弾幕を張られて、ぜったい勝てないだろ、ぜったい回避できないだろ、なにこれ負け前提のイベントバトルだよね???ってところから、残像とともに斬り割り叩き割って機械生命体が金属部品になっていく。
これぞアクション RPG、っていうバトルがまず良かった。
ギミックが良かった
NieR といえば、ってかんじなんだけど、TPS みたいな視点だったはずがいきなり横スクロールゲームに移行して、横スクロールだったところがいきなり変更されて、みたいな自然な視点変更が流麗に行われるのよかった。 あれ、これ 2D ゲームでしたっけ?みたいな。縦横奥行きの 3D 空間からの縦横の 2D 空間への移行。世界感はそのままに、異なる世界感と異なる距離感、そして求められる異なる操作性。二粒で二度おいしい。
システムもよかった。 敵ダメージの表示機能とかも全部アンドロイドに「装備」するものだったり視覚の状態異常がそのまま画面表示に表れたり、そういう細かな表現が世界感の醸成に一役も二役も買ってて、ゲームへの没入に貢献してた。
全世界のプレーヤーからの応援メッセージも良い。最後のシューティングとか、ぜったい回避無理だろこの弾幕、何回コンティニューしたら良いんだよっていうところで、表示される全世界のプレーヤーからのメッセージ。 どうやってこれ国際化言語対応しているんだろうって思ったら、全クリしてようやく分かった。
ニーア・レプリカント
時間軸としてはニーア・レプリカントの後の物語なんだけど、懐しいキャラクターが出てくるのも良い。別にニーア・レプリカントやってなくても楽しめるけど、ニーア・レプリカントをプレーしてるとより一層楽しめたりする。 前作で鍵を握っていたデポル・ポポルが今作でもかなりのキーキャラクターとして登場したり。あとこの方。
おまえかー!!! ニーアへの感情覚えているかー!!!! おーーーーい!!!!!!!!!
音楽とストーリーが良かった
音楽が、前作から引き続き最高だった。 綺麗だけど物悲しく、盛り上がりはありつつもやっぱり一抹の寂しさがあって、まったく飽きない。あー、サウンドトラック買っちゃおうかな、とか思っちゃうくらい(買ってない)。
あとやっぱりストーリー良かった。NieR シリーズの伝統よろしく、エンディングまで見終わった後、また別エンディングに対するストーリーがはじまってっていうかんじで、靄のかかった世界の霧がすこしずつ晴れていくんだけど、 少しずつ明らかになっていく世界が、それなりに残酷でですね。
こんなの、一体アンドロイドは何のために戦っていたんだよ…、とか、エッ、そういうこと?ヨルハ部隊って一体なんだったの???とか、 いやいやウイルスっていってもあなたとお互いに殺し合う必要ないでしょ…とか、そういうの多いです。人類がマジ無力っていうか、まぁ世界感的に無力も当然なんですが…。
何を書いてもネタバレになっちゃいそうだし、「アーカイブ」をコンプしていないので色々ぼく自身が分かっていないことも多いんですが、とにかく良かったです。 設定資料集を買っちゃおうかなってくらい良かったです。 下の PV、"Death is Your Beginning" ってタイトル付けされてるんですが、あ〜〜〜っていうかんじで良かったです。