MX570は名機として有名なトラックボールです。 僕自身も初めて使ったトラックボールで最初こそはボール操作に戸惑ったものの、2-3日で手に馴染み、手を移動させないで良いということの素晴らしさに気づかせてくれました。
そういうわけで、業務・プライベートではこれまでずっとLogicoolのMX570を使っていたんだけど、この度MX ERGOへ替えることにしました。
MX570の何が不満だったか
大きくはPC環境の変更に起因します。 これまではデスクトップPCにのみ接続して利用していたのですが、会社の業務も(会社貸与の)WindowsノートPCで行うようになったこと、そしてプライベートではMacでの利用も始めました。それにより、以下の点で不満が出るようになりました。
- M570はレシーバーが必要で、利用PCを切り替えるたびに抜き差しが発生する。また、USBポートを消費する
- トラックボールの操作と画面上のマウスカーソルの動きが連動しなくなってしまった
1については製品仕様なので仕方がないのですが、M570は必ずPC側にUnifying Receiverというレシーバーが必要になります。
最近のノートPCはUSBポート数が多くないので、Unifying ReceiverのためにUSB Type-Aポートを消費してしまうのはもったいなく感じるようになりました。それに、WindowsPCとMacの利用を切り替える都度、レシーバーを抜き差しするのも面倒でした。
2つ目の連動の点については、製品仕様というよりはレシーバーがヘタったのか通信状況がよくないのか…。ポインティングデバイスでうまくポインティングされないというのは相当辛く、少なくとも買い替えが必要という判断になりました。
MX ERGOの利点
MX ERGOで良いなと感じたのは以下の3つです。
- Bluetooth接続が可能で、Unifying Receiverが不要なこと
- 2つのPCの切り替えがトラックボール側操作のみで完結すること
- トラックボール側でブラウザのタブ切り替えが可能なこと
- トラックボールのスクロール速度等をOS設定ではなくトラックボール側の設定として持てること
まずはBluetooth接続に対応していて、他の部品を必要としないのが良いです。加えて、2つ目に記載した通り、本体にあるボタンのみで接続先のPCを切り替えられるのも、業務とプライベートで別PCを使うユースケースにぴたりとハマりました。
後は細かなことですが、外付けのポインティングデバイスを使うようになると、ブラウジングもそちらが主体になるんですよね。「戻る」「進む」だけでなく、タブ切り替えもトラックボールでできるのはMX ERGOの魅力でした。 さらに、OS側ではなくトラックボール側に以下のような設定を持てるので、トラックパッド等との他デバイスの設定と競合しないんですよね。これは良い。ほんと良い。
- ポインタの移動速度
- スクロールの速度
- スクロールの方向
一週間くらい使ってるんですが、手に馴染んで非常に良いです。
困ったこと
困ったことが一点だけあります。 Logicoolでは、キーボードとかマウスを制御・カスタマイズするLogi Options+を用意してくれているんですが、このソフトの「インストール」が課題でした。
Logi Options+ | ロジクール製品用ソフトウェアアプリ
インストーラを実行すると、別の実行ファイルをダウンロードしてくれる仕組みっぽいんですが、その仕組みの中で多分プロキシに対応してない。 業務用PCはプロキシ必須なので、そもそもインストールできないやないか、という課題です。 これができないと、上記の4つ目のメリットが失われるんですよね…。
この課題、Redditの以下のスレで議論されてました。
これを読み解いていくと、どうもOffline Installerがあるようで。
450MBオーバーと巨大なんですが、とりあえずこのインストーラを利用することで問題は解決しました。