理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

若者はなぜ3年で辞めるのか?

いま購読しているしているRSSはだいたい120くらいあったのですが、ぼくが本を買うのはそのRSSの中で面白そうなレビューが載ったときが多いです。この本はその「おもしろそうなレビュー」とやらが3、4個もあった本なので、これは読まねば!とか思って本屋で買ってきて2週間ぐらい放置しておりました。まぁ就職シーズンだし役立つかなと思って昨日と今日で時間を見つけてよんでみたということで。


タイトルは「若者はなぜ3年で辞めるのか」ということなのですが、本質はサブタイトルの「年功序列が奪う日本の未来」の方。タイトルの疑問に答える本ではないようです。内容を乱暴に言うと、『「若者が我慢を知らない」とかもあるかもしんないけどさ、それって既得権益守るために年長者が押し付ける年功序列って制度にあるんだろ(゜Д゜)ゴルァ!』という主張をされておられるもようです。年功序列を電車に例えてあったあたりが非常にわかりやすく、読んでよかった、というか今読んどいて良かった、という読後感が味わえたあたりが趣き深いかと。


年功序列もアリかなとか思うこともあったのですが、この本を読んで価値観が変わるあたりが「あぁぼくはこれまで何も考えてなかったのですね神様」みたいな絶妙の寂寥感をそそられます。

成果主義とひと言でいってもいろいろあるが、(中略)重要なのは、そういった新制度が、あくまでも「従来の年功序列制度のレールの上で実行される」という点だ。
p.57

このあたり、いろいろ予約してるセミナー等々でぶつけてみるのもアリかと思いつつ夜がふける。