理系学生日記

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vSphereのライセンスに関する整理

というわけで、都合により vSphere のライセンスの考え方の整理です。 ホントに勉強する人は、まずは

を読めば良いと思うよ。

エディションとキット

vSphere のライセンスモデルは、エディションとキットの 2 つに分かれてる。エディションの方は単体で購入する製品である一方で、キットは特定環境に適用させることを意図してライセンスと機能をまとめた製品になっている。

エディション

エディションの方は最低限、VMware vCenter Server のライセンスと、vSphere のライセンスが必要になる。

vCenter Server

vCenter Server のエディションには、vCenter Server Essentials と vCenter Server Standard がある。Essentials の方は、後述する vSphere Essentials Kit に含まれる vCenter Server のエディション。Kit でなくエディションで購入する場合は、Standard の方を購入することになる。

vSphere

vSphere に関しては、ESXi サーバの(プロセッサ: CPU)に割り当てるものと考えてもらって良い。物理コア数、物理メモリの容量に制限はない。

vSphere を実行するには、サーバの物理プロセッサ (CPU) ごとに、少なくとも 1 つの vSphere 6 プロセッサライセンスキーが割り当てられている必要があります。

http://www.vmware.com/files/jp/pdf/products/vsphere/VMware-vSphere-Pricing-Whitepaper.pdf:title=VMware vSphere with Operations Management および VMware vSphere ライセンス、価格設定、およびパッケージ ホワイトペーパー>

エディションには、以下の 3 つが存在する。(ref. vSphere 7 の概要 | サーバ仮想化ソフトウェア | VMware | JP)

  1. vSphere Standard Edition
  2. vSphere Enterprise Edition
  3. vSphere Enterprise Plus Edition

Standard の方が機能がショボくて、Enterprise Plus がフル機能。機能比較は vSphere 7 の概要 | サーバ仮想化ソフトウェア | VMware | JP を見てもらえれば良いのだけど、Storage DRS や DRM、NIOC が使えない、みたいなことになってる。

キット

vSphere のキットは、vSphere と VMware vCenter Server のエディションがバンドルされたパッケージを意味してる。

次の 2 つのキットは、ともに vSphere Essentials Kit として位置付けられるものだけれど、いずれも小規模環境 (2 CPU のホスト 3 台まで) 向けのソリューションとして位置付けられていて、vSphere が 6 ライセンス、vCenter Server Essentials 1 インスタンス分のライセンスが含まれている。1 年間のサブスクリプション契約は必須で、サポート契約は任意。

  1. VMware vSphere Essentials Kit
  2. VMware vSphere Essentials Plus Kit

Essentials Plus Kit の方でないと vSphere vMotion や vSphere HA といった機能が含まれていないので、ダウンタイムなしの仮想環境を作りたいのであれば基本的には Essentials Plus Kit を選ばないといけない。さらに、Fault Tolerance や Storage vMotion といった機能を使おうとするならば、vSphere with Operations Management Acceleration Kit を買う必要がある。6 CPU 分の vSphere ライセンスが付いてくる点は同じだけれど、vCenter Server のライセンスとしては Standard が含まれている。 vSphere with Operations Management Acceleration Kit として位置付けられるのは以下の 3 つ。

  1. Standard
  2. Enterprise
  3. Enterprise Plus

それぞれ、使用できる機能や、Fault Tolerance に対応できる仮想 CPU 数といった部分に違いが出る。