理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

花見

内定をなかなか受諾しない迷惑な人間を一同に介して行われた某社懇談会の後、研究室の花見に参加するため、スーツのままモノレールで万博公園へ。そしたら、万博公園への往路でいきなり雨が降りだす。それも春雨だとか白雨だとか、そんなあまやさしいもんじゃない。豪雨である。今日ぼく洗濯物ほしてるんです!とかそういう次元の低い問題じゃない。ぼくのスーツがぬれちゃいます!またクリーニングに出さないといけないんです!、そういう高尚な問題なのである。


で、そんな問題を巻き起こしつつも万博公園に入場料250円を払って入ると、なんか雨だから花見中止!帰るよ!とかそういう流れになっている。僕がこの万博公園に入るまでの努力であるとか、250円の入場料だとか、クリーニング代を省みない勇敢な行動であるとか、そういうものを全て洗い流すあたりに、ある種の美しさと、日本の自然の深みであり、厳しさであり、偉大さを感じたわけである。宴会係が苦労して作り上げた計画であるとか、ぼくのクリーニング代であるとか、クリーニング代であるとかは、降りしきる雨にとっては気に留める必要も無い矮小なものでしかないのだろう。しかし、その矮小な部分が、宴会係の心を傷つけ、ぼくを傷つけ、ぼくの財布に大きな爪痕を残したのも、また否定しがたい事実である。この傷がぼくたちを大きく成長させてくれることを、切に願う。この願いが、想いが、雨に届くことは果たしてあるのだろうか。


どうでも良いが、キャンパス内の夜桜の綺麗さは異常。