これまでずっと、大学に入るときに買った食卓の上に PC やディスプレイを配置し、そこで仕事をしたりインターネットをしたりしてきた。要するに「机」上でできるものは全て食卓で行ってきたのだけれど、物を食べるための机というのはとても集中がしにくい。
まず食卓が円形、これが良くない。物を置くスペースがない。結果として狭い領域に筆記用具やノート PC、未来ガジェットが山積みになってきて、見通しがわるい。それでもって、その上で食事をするのだから、PC とかが汚れる。もの喰ってる間に油がディスプレイに飛び散るとかザラにある。
あと、そもそも食事をするためのテーブルで仕事をするというのはよくない。食卓は食事をするためのテーブルだから、いちおう食事をするために最適化されてる。最適化されてないとしても、最適化する方向にベクトルを向けて進化してきたものだから、そもそも仕事とは相容れない。結果として「食卓で仕事できるはずないし、本読んでた方がマシだわ」ということになって、なにかよくわからない本を読んで現実逃避することになる。
こういうのはよくないから、ぼくは IKEA までわざわざ足を運んで、仕事机を買った。仕事机を買ったので、今日は仕事机の話です。
もともと欲しかったのは横幅 2m の机で、これくらいのサイズがあると、ノート PC 2 台とディスプレイを置いても物書きとかができるスペースが余裕で空いて、心地良いかんじになれる。ぼくが狙いを定めたのは VIKA AMON というヤツで、まぁ一言で言うと 60 cm × 200 cm の板なんだけど、こういうシンプルなヤツが一番がシックでよろしいみたいな雰囲気ある。
当然ながら、板はただの板なので机にはならない。板を机とするためには足が必要になる。そういえば今の家は収納スペースが不足気味だったので、せっかくだったら収納スペースを増やしたいと思って、同じシリーズの VIKA ANNEFORS というヤツを買うことにした。これは机を支える足の役割を持つ収納棚みたいな感じ。
あとは普通に足を 2 本買った。VIKA KAJ っていうの。
で、これらをレジに持って行こうと思ったんだけど、そもそも 60 cm × 200 cm の板って部屋に搬入できただろうかみたいな疑問が湧いた。ぼくの部屋というのはマンションだかアパートだかの 4 階にあって、エレベータには 2 m の板はたぶん入らないと思う。当然階段を使って搬入してもらうことになるんだろうけど、階段のスペースから 4 階の廊下に入る通路はちょっと曲った通路になっていて、2 m の板がそこを曲がれるのだろうかというのが怪しい。購入したあげく、部屋に入らないから薪として使って風呂を沸かしましたみたいな前時代的な失敗は避けたい。それは知性の敗北だ。そういうわけなので、2 m の仕事机という野望はあきらめて、75 cm × 150 cm の机にすることにした。かなしいけれどしかたがないですね。
で、これらが今日届いたのだけれど、150 cm の机を置くスペースをつくるためには、一つ棚を破壊せしめる必要があった。ぼくはストレスからくる破壊衝動に身を任せて棚を破壊し、ようやくこの机を置くスペースをつくる。1 つの棚を破壊するために 4 時間くらい要した。2 m の机を置くためには、2 つの棚を破壊するしかないかなーと思ってたので、結果的に 150 cm の机にしたのは良い選択だったと思う。破壊衝動を抑えることができたのでよかったと思う。
全体的に黒でまとまったので、なんかシックな雰囲気がでてきたし机だけ見ると良い感じになった。食卓があると部屋を狭く感じそうなので、食卓も捨てようと思ってる。結果として、今まで食卓で仕事をしていたのが、今後は仕事机で食事を取ることになるので、本質的な問題は何も解決してない。