コンピュータでガンガン色んなことができるようになった世の中ですけど、やっぱしハードコピーが欲しい、あるいはハードコピーじゃないと無理だなーってことがあります。
ぼくの場合、
- 論文の読みこみ
- お客さんに出すドキュメントのチェック
とかは絶対にプリントアウトしたものを使ったりします。理由はいろいろあるんですけど、前のページに戻るときにいちいちクリックとかマウス操作が必要でメンドいとか、一覧性に乏しいのでチェック漏れがでるとか、そんなかんじですね。
ところが、いろんな仕事がガンガン入ってくると、机の上があっというまに紙だらけになります。机がヤバい超ヤバいみたいな状況になって、最終的には死にます。最初はマジメにファイリングして、しおりをつけるみたいなことをちんたらやってたんだけど、こんなのは完全にムダだ。パンチで穴をあけたり、しおりを用意したりするのもメンドければ、ファイルを開けると互いに関連度の低い仕事の資料が入っているというのも気持ちがわるい!!!!!!!
というわけで、最近のぼくというと、16 年前に書かれたこの本の内容を思いかえして整理するようになりました。
ISBN:4-12-101159-7:detail
超整理法
本が出たのが 16 年前なら、ぼくがこの本読んだのも相当むかしの話で、あんまし詳細は覚えてないんだけど、この本に書かれている整理法はいわゆる LRU に基くものです。LRU っていうと、どこの情報系学部でも必ず習うアルゴリズムで、「使われてから最も長い時間が経ったもの」をガンガン要らない子にしていくもの。単純なわりに実装は難しい(アルゴリズム的に難しいのではなくて、正直に動かすと時間的なコストがかかる)ので簡易的な実装でゴマカすことが多いんだけど、人間とかは機械に比べてテキトーですから、なんとかなります。
本に記述されてる具体的な整理法はクソ簡単で、
- 封筒を用意する
- 一つの小さな仕事に関する書類は全部その封筒の中に入れる
- 封筒は棚に並べておき、使った書類(封筒)は一番右側に置いておくようにする
てかんじです。もちろん仕事が多くなるとガンガン封筒ができますけど、使わない封筒はどんどん左側に押し流されていきます。最近使った封筒は右側に集中するので、ほとんどの場合は右側の封筒だけ見とけば良い。
ずっと左側にある封筒は、最終的にゴミ箱行きです。
時間的局所性と空間的局所性
こういうのが整理法として使えるのは、仕事に時間的な局所性と空間的な局所性があるからですね。人間が一日とか一週間で関われるプロジェクトってそうは多くないですから、右側にある封筒 1 つとか 2 つとかあれば、一週間の仕事は十分賄えたりする。
こういう整理法はコンピュータの中の人が実際にガンガンやってくれてることですし、まぁぼくたちもガンガン使ったら良いと思います。
プリントホルダーを使うときれいです
ところが封筒というのはわりかし値段が張るし、安い封筒とかはデスクに並べると汚かったりします。机はキレいでないといかんと思いたったぼくは、ここ 2 ヶ月くらいクリアーホルダーを使ってみてるんですけど、これがたいへんよろしい。
50 枚入りで 500 円くらいで売ってるので、こういうのをガバって買ってきます。なんかドキュメントを印刷したら、クリアーホルダーの上の部分あたりにプロジェクトを判別できる文字列を書く。で、ドキュメントをそのホルダーの中に入れて机に並べとく。
なんか急にこのドキュメントどこだっけとかそういう状況ってよく起こりますけど、並んでるプリントホルダーの右から順に、その文字列をベースにして見ていけば、わりかし簡単に目的となるドキュメントが見つかるようになって、たいへんいいかんじです。あとプリントホルダーが並んでると、なんかよくわからんけど綺麗です。