理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「Elasticsearch実践ガイド」を読んだ

Elasticsearch 実践ガイドを読みました。

Elasticsearch はすごく 公式ドキュメント が充実していると思うんですが、 あのボリュームってなかなか全体に目を通せません。 この本は Elasticsearch の検索のみに留まらず、基盤構築、運用管理、ログ解析といった一連の流れを説明してくれていて、全体像を眺める上では非常に良い本だったと思います。

細かいところまでリファレンス的に取り上げる本も好きなんですが、それなりに進化が早い技術を対象とする書籍だとあっという間に陳腐化してしまいます。 必要だったら公式マニュアルのここを見てねという割り切りが、ぼくはとても好きです。

それでいて、書籍上で説明されている箇所の取捨選択とその章構成はとてもバランス良く感じられました。章目次は以下のようなかんじです。

  1. Elasticsearch とは
  2. Elasticsearch の基礎
  3. ドキュメント/インデックス/クエリの基本操作
  4. Analyzer/Aggregation/スクリプティングによる高度なデータ分析
  5. システム運用とクラスタの管理
  6. Elastic Stack インテグレーション

3 章までは概要、それからは個々の技術的な側面を掘り下げというような形で、分かりやすく読めました。 もちろん、Blog とか Qiita とかを見て Tips 的に吸収するのも良いんですが、体系立てて記述されているというのは書籍の大きな利点かもしれません。

特に良かったと思ったのは 4 章です。 というのも、英語中心の文化の中で日本語というのは厄介で、その扱いはマニュアルになかなか取り上げられません。

その中で、例えば

など、日本語を使うときにどういうものを使えば良いか説明されているのはすごく良かったです。 (こうやってリンクを探してみると、公式マニュアルにもきちんと書いてあるのか…)

これで 2,800 円だったら、お得なんじゃないかな。