理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「Azureテクノロジ入門 2019」を読んだ

なかなか見えないAzureの全体像を把握するために読みました。

サービスカットで、Azureのさまざまな横断的に紹介する本です。

大量にあるAzureサービスをサービスカットでとなると、個々のサービス自体のボリュームはどうしても少なくなってしまいます。

それでもこの「テクノロジ入門」は2016、2018、2019と進化してきたこともあってか、個々のサービスの概観と使い方の基本がスクリーンショット付きでよくわかる内容になっています。

もちろん、この書籍の知識だけを以って業務適用ができるか、というとそうではありません。膨大なAzureのマニュアルと格闘することになるのは不可避です。一方で、それだけ膨大なマニュアル全てと最初から向き合わなくて良い(ある程度、自分でフィルタできる)のは非常に助かるところです。Azure初心者のぼくにとっては有用でした。

構成

章構成は以下のようになります。

第1章 Azureの基本と全体像
第2章 AzureのインフラとIaaS ~ 仮想マシン、ストレージ、ネットワーク
第3章 データベース、データ分析、AI(人工知能)、IoT(Internet of Things)
第4章 開発者のためのPaaS ~ Azure App Service、Azure Functions、Azure DevOps
第5章 アイデンティティ管理と認証・認可
第6章 地上に広がるハイブリッドクラウド ~ Azure Stack

Azureの基本を1章で押さえた後、IaaSの2章、データベースや解析・AIといったごった煮の3章と続きます。 4章ではPaaS、5章ではIDMとしてAzure AD周りが取り上げられます。6章はAzureのスタックをオンプレに適用するAzure Stackが説明されていますが、こちらは自分には当面不要そうなのでスルー。

最近の悩み

AWSもそうですが、メガクラウドの進化というのは凄まじく、ついていくだけで精一杯感があります。 一方でそれだけの凄まじい進歩の背景にあるのは、個々の事業やサービスの多様化とそれに伴う要件の多様化です。

インフラがテンプレート化できればアジリティは向上すると考えているのですが、ではテンプレート化すべき場所はどこなのか。これだけ事業が多様化する中で、どこをテンプレート化すれば現場が助かり、費用対効果が高いのか。 そのあたりと向き合うのが大変です。