理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「HTML5/CSS3モダンコーディング」を読んだ

HTML5/CSS3 モダンコーディングを読みました。

ぼくは本当にフロントエンドは雰囲気だけで生きてきていて、コンテンツモデルすらよくわかっていない状況でした。 その意味で 2015 年にこの本を買ってそのまま放置してしまっていたのですが、ようやくこの本を読み終わって、もっと早く読んでおけば良かったと強く後悔しています。

技術書における読後の充実感というのは、読んだ本から得られた知識と比例するような気がします。 これまで CSS 等に関してきちんとした理解も無いままリファレンス的に検索して使うことしかできていなかったので、この本はページを開くたびに新しい学びに満ちていました。

だからこそ非常に良い本でした。 現在、この本を一読したわけですが、再度読み直しつつ、きちんとした規格と対照していきたいなと思っています。

どういう本なのか

以下の 3 つのデザインを、step by step で実際に作っていくという形で説明が行われます。 まずこのデザインが結構かっこよくて、こういうデザインをコードに落としていけるのかー! というハイな状態で読みすすめることができました。

この手の本では「こうすればできる」というだけの本が多いのですが、今回の書籍ではまず HTML のタグ構造を決め、CSS をあてていきつつ、ここにこういう問題があるからこうする、差分はこれ、というような形で説明が進むので、 どの CSS がどういう効果を生むのかが非常に理解しやすい。 それに、実際の HTML/CSS を組む方がどのようにして HTML/CSS を書いていくのか、その考え方が理解できるのもすごく大きいです。

また、単にディレクティブ等の意味を説明するのではなく、もうすこし体系だった知識が ONE POINT として提供されます。 この ONE POINT というのが相当に充実していて、ボックスモデルやコンテンツモデルといった基礎知識から、viewport や CSS クラス設計などまで踏み込まれていて、 デザインだけに留まらない理解を得ることができました。

2015 年の本ということもあり flexbox への既述等はごく僅かでちょっと時代を感じるところはありますが、HTML5/CSS を独力でなんとかやってきた、みたいな人にはすごくお勧めの本です。