クーロンの法則からはじめましょう。
クーロンの法則は、2 電荷間に働く力を表したもので、2 電荷の間には電荷の積に比例し、距離の二乗に逆比例する力が働くというものですね。
ここで、はそれぞれの電荷、は電荷1、電荷2間の距離、は電荷2から電荷1に向かう単位ベクトルです。
電荷1以外の全ての電荷によって、電荷1に働く単位電荷あたりの力を電場とかいいます。上の例だととシンプルですが、もっと電荷が多ければ、その電場はなんてかんじで、全ての電荷による電場の総和になります。いわゆる重ね合わせの定理ってヤツですね。
静電ポテンシャル
さて、ここで静電位(静電ポテンシャル)の概念を取り入れましょう。
まず、ある電荷をある道筋に沿って運ぶとき、電気力に対してする仕事は、と表せます。ここでは、点 a から点 b に移動させるこおを考えていて、は、その道筋に沿う微分変位ベクトルです。この仕事というのは、両端の点にしか関係しませんから、という、空間の任意の点で決められるというスカラー場が存在することがわかります。これが静電ポテンシャルで、基準点を無限遠に取るときとなります。
原点にただ 1 つの電荷があるときの静電ポテンシャルはですね。
いまここで、点から点まで単位電荷を動かすときの仕事を考えましょう。
これは簡単でですね。また、でもありますから、両者を比較してが分かります。軸についても同様に考えると、ってことになります。