これまでに見たタスク管理本の中で、実用性という意味で最も良い本でした。
この本では、
- やるべきことを確実にやること
- やらざるを得ないことをタイミングよくやること
- より大きな目的を達成すること
という 3 つを行う「タスク管理システム」を、著者である佐々木さん(ref:ライフハックの跡地・その後はライフシフトへ)がどうやって構築し、どうやって使っているかが説明されています。
タスク管理システム
本書で言いたいことを一言で言えばこうです。
頭でタスクを管理しない。
ただこれにつきます。
第一章の冒頭から、このような断言で始まる本書が説く内容は、タスク管理を脳からシステムにアウトソースしてしまおうというものです。
タスク管理ツールである [www.toodledo.com/:title=Toodledo:bookmark] を中心に、プロジェクト管理ツールに Omnifocus、カレンダーに Google カレンダー、…といった種々の Web サービス、ソフトウェアでタスク管理をシステム化し、脳からオフロードさせてしまえというのは、よく GTD でも言われていることですね。
タスク管理を「思考」から「リスト操作」にまで落とすことで、タスクを確実にこなすとともに、脳の負担とストレスを小さくするという考え方は非常に魅力的に思います。また、仕事に限らず何かのプロジェクトを回すに当たって、「今なにをしなければならないのか」を都度考えていくのは、ぼく自身、脳リソースの浪費だと思いますし、記述されている路線はぼくの理想像です。
Toodledo の Pro アカウントとか、ましてや Omnifocus なんかはある程度 お金がかかりますが、まぁ節約するのはそこじゃねーだろということで。