魚は高い。ちょびっとだけしか入っていない刺身のパックなのに、足がブルブル震えだすくらいびっくりするような値段がついたりします。このような事情があるため、ぼくのような庶民以下の存在には刺身を喰うとかそもそも贅沢だし、贅沢は敵だし、欲しがらないはずだったんですけど、ほしいものはほしいし、そもそも贅沢は敵とか戦前の話だし、今は平和な平成の世の中です。このような複雑な事情がありますからして、ぼくは刺身をつくることになったのでした。
これはイワシ。ぼくにしては珍しく刺身用を買った。銀色にキラめく背中はまさに芸術みたいですけど、ぼくには刺身にしか見えない。
イワシを 3 枚におろします。研いだ包丁だったら良かったんだけど、なにがなんだかわからないまま研いでない包丁使ったもんだから、なんかまな板が汚くなった。しかし、この汚れだって料理のうちだし、そもそもおれの心よりはずっとキレいですから、ここはじっと我慢です。我慢できないやつが戦争にはしる。気をつけないといけませんね。
おろした後の刺身になる部分はこんなかんじ。本当に美しいし、でもぼくには刺身にしか見えない。
もうこのまま食えそうですけど、そもそもイワシとか小骨が多いし、腹の方の骨を取ってないし、こういう骨を取るのって包丁のキレ味がかなりないと汚くなるけど、ぼくが使った包丁のキレ味ってわるかったから、刺身はちょっぴし汚くなってしまった。汚いものを blog にのせるわけにはいかない。ですから、写真はありません。でもぼくの心よりかキレいですから、大事に食べました。