ファーストインプレッションとしては、Perl Best Practice に似た Practical Tips をまとめたプログラミング本かと思って読み進めた*1ところ、最終的にはむしろクックブックに近いなという印象を受けました。ただし、主題はプログラムに出てくるパターンであり、当然ながら What to write ではなく、How to write になっています。
第 8 章では「DOM とブラウザのパターン」として一章を割いているにはせよ、JavaScript におけるリテラルの作り方からクロージャやカリー化など、ブラウザ内言語というよりはコア JavaScript に焦点を当てた本という理解で読んだ方が良いです。位置付けとしては、基本的な文法を抑えた上であれば、サイ本を読むよりもこちらを読んだ方が効率が良いという本かと思います。
逆に言えば、この本に書いてある本の大半は、サイ本にも載っています。それは、文章の中の一節だったり、サンプルコードだったりと読みにくい部分に散逸してたりする場合もありますが。
そのため二冊買う必要は…なかったんじゃないかな…。
*1:特に、この手の本でコーディング作法としてインデントや波括弧の位置を具体的に啓蒙している本は珍しいと思う