ガウスの定理のつぎは当然ストークスの定理です。
循環
を任意のベクトル場とするとき、ある閉曲線を考えます。この閉曲線に沿うの成分を、曲線を巡って積分するとき、この積分をベクトル場の循環といいます。
小正方形のの循環
ある正方形の循環を求めます。この正方形の頂点座標は、それぞれとします。
最初の辺 AB のの循環は単純で、ですね。同様に、辺 BC については、辺 CD は、辺 DA はです。
したがって、この循環はとあらわせます。
ここで、、となるから、結果として、
となる。この括弧内の値はの成分、つまりは正方形の法線成分であるから、この式はとあらわせます。
1 つのループの循環は、その部分ループの循環を足し合わせたものに等しいです。
このため、任意のループのまわりの循環は、上で考えた無限小の正方形の循環を内の分だけ足し合わせれば良いので、をを縁とする面とすれば、となり、ストークスの定理が導かれます。