ゴールデンウィークなのでどっか行こう、出かけないとダメだ、なんのためのゴールデンウィークなんだ、ゴールデンウィークに駆逐される、みたいにゴールデンウィークに精神を追い詰められた結果としてラファエロ展に行ってきました。 -ラファエロ|過去の展覧会|国立西洋美術館 ISBN:978-4800207944:detail
ホントは別にラファエロ展に行く気なくて、開催されてたのも知らなかったし、とにかくおれは上野動物園に行って象と戯れたいんだみたいなかんじだったんだけど、一ヶ月くらい前にも上野動物園行ったし、ゴリラと戯れたし、シロクマには会えなかったし、あとゴールデンウィークだか分かんないけど動物園に人間が大量にいた。これだけ大量の人間に囲まれると自分の存在に自信を持てなくなる可能性あるし、自己を喪失しかねないし、そもそも動物を見に行ってるわけで人間見に行ってるわけでもないし、スゴい危険だとおもったので、ラファエロ展に行ったということになります。
ラファエロ、ルネサンス期の傑物でスゴいきれいな油彩する人なんだけど、あんまし知名度たかくない。世界史とか普通に出てくるレベルの偉人なんだけど、ダ・ヴィンチとかミケランジェロのが覚えられてて、不憫なかんじがあります。かくいうぼくも、はて、ラファエロ、誰だ、という具合に意識せずにチケット買った。で、盛期ルネサンスの三大巨匠といわれているレベルの超偉人だということはさきほど wikipedia:ラファエロ・サンティ で知りました。よかったですね。
で、ラファエロ展なんですが、3/2 から開催してる割に未だにかなりの客が入っていて、おぉこんなに人気があったのかと正直びっくりしています。もちろんゴールデンウィークっていう時節もあったんでしょうが。 まぁそういう具合にかなりの客が入っていて、エッそんなにスゴいの、どうなのマジで、という感じでぼくのハードルあがりまくりだったのですが、いやマジでスゴいしどうなのマジで、という感じでございました。 ぼく自身、絵画に造詣はないのですが、それでも「油彩でここまで皮膚感が表現できるの??は?????」というかんじでしたし、「ここまで細かく書き込めるわけ????は?????」というかんじでした。絵画、写実的なのも良いんですが、ラファエロの絵画、写実的なのを一歩踏み越えたあたたかい温度感が伝わってくる、そういう具合の絵を書くんです。西暦 1500 年にファンデーションがあったのかどうかは知りませんが、完璧にメイクしたレベルの美しさで母性がでまくりなかんじ。まぁだいたい聖母書いてる(聖母の画家っていう異名もある)し、実際に聖母を題材にした作品が多かったので、母性だしてないのってどうなのってかんじかもしれませんが。
ラファエロ|過去の展覧会|国立西洋美術館> 作品の貴重さゆえに展覧会の開催はヨーロッパにおいてもきわめて難しいとされています。本展はヨーロッパ以外では初となる大規模なラファエロ展です。 << という具合で、まさにこのレベルでラファエロの作品が集うのは本邦初となります。せっかくのゴールデンウィークですから足を運んでみてはと。