理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

LastPassから1Passwordへ移行

安易なパスワードは脆弱です。このため、多くの文字種を使った長いパスワードを作らないといけません。

一方で人類の記憶力も一般には脆弱です。 長く複雑なパスワードは覚えられませんし、一部の民族は始祖の巨人の気まぐれにより、簡単に記憶を改竄されたりします。

したがって、人類がパスワードを記憶するということ自体が脆弱です。そこで登場するのがパスワード管理ソフトというジャンルですね。 各サービスごとに複雑なパスワードを生成し、それをソフト側に保存させておく。これにより、使い回しのないパスワード管理が実現できます。また例えばMacとWindows、iPhoneとiPadというように端末間でそれらパスワードを同期できれば便利でしょう。

LastPassから1Passwordへ

この手のソフトウェアは最近有償がベースになってきていて、それでも無償でかなり広範囲に使わせてくれていたのがLastPassでした。

しかし2021/3/16より、LastPassの無償版だと端末間での利用に制約がかかるようになります。 LastPassでは「Computer」と「Mobile Devices」に端末を2タイプに分け、一方のタイプの端末でしか使えないようになると。

Starting March 16th, 2021, LastPass Free will only include access on unlimited devices of one type.

そういうわけで、これを契機に1Passwordへ移行することにしました。 2020年くらいまでは1Password無償版で何とか使っていたので、実際のところは1Password有償版での利用再開です。

1Passwordのプラン

1Password Familiesを契約することにしました。年払いで月$4.99。 このプランだと、特定のパスワードは家族で共有、特定のパスワードは自分のみが参照可能といった形での権限管理を実現できます。自分が死んだときに数々のWebサービスや有償サブスクリプションを簡単に止められるようにしたかったので。

iOSからの1Password利用

[設定]->[パスワード]->[パスワードを自動入力]から1Passwordの利用が可能です。

パスワード入力画面で1Passwordに保存したパスワードを呼び出せるようになります。

そのほか便利なところ

結構良いなと思ったのが、1Password側に2FAの設定を寄せられるという点でした。 最近は多くのサービスが認証アプリによる2FAをサポートしていますが、結果としてGoogle Authenticatorに代表される認証アプリと管理が分割されてしまっていました。 1Passwordは認証アプリ機能も持っているので、ログインに必要な情報はおおよそ1Passwordで完結できるようになりました。