理系学生日記

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マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスアーキテクチャ、ようやく読めました。あと何冊積読があるんだ…。

マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスアーキテクチャ

この本を読み終わって最初に思ったのは、この本は、研究における Survey 論文のようだな、ということです。 Survey 論文については、こちらの wikipedia:総説論文 が参考になりますが、一部引用すると、

総説論文ないしレビュー論文(ともにreview article)とは、ある主題における現行の理解の状態を要約した記事である。

ということです。

この本を読むだけで、マイクロサービスアーキテクチャが設計できる、実装できるようになるとか、そういう夢みたいなことは無いんですが、 マイクロサービスがどの方向にすすめるべきで、どういう点を考えなければならないのか、そしてその先行の技術にはどういうものがあるのかの概要が示される、そういう風に使う本なんだろうなと思っています。

この分野、かなり動きが激しくて、2016 年に発行されたこの本で取り上げられている各種 OSS についても、もう開発がストップしたものがいくつもあります。 その意味で、その知見・理解そのものをどんどん進化させていかなければいけないっていうのが、アーキテクチャと、アーキテクトそのものに求められているんだと思います。

第2章の「進化的アーキテクト」は、まさにそういうことを、チームビルディングやガバナンスの取り方などから記述していて、 技術的なところだけでなく、マネージメントなどの部分においても示唆されていて、すごく良い本でした。

私たちは何が起こるのかすべてを予測することはできないので、あらゆる不測の事態に備えて計画するのではなく、可能性が低いことを必要以上に指定したい衝動を避け、変化を許容するように計画すべきです。