理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

入門 Ansible

どうも周りでは Chef を使うのに疲弊している雰囲気が漂っており、「Chef を採用するにはオーバスペックだった」「Chef の学習コストが高すぎてまだそのコストを回収できていない」という声が漏れ聞こえてくる状況です。ぼく自身は Chef の経験というのはほぼゼロ (naoya さんの本を読みながらちょっと流してみた程度) なので、その感想が正しいかどうかは判断できません。また、あれだけのユーザベースを抱えプロダクションレベルで適用されているソフトウェアですから、仮に学習コストが高いのが事実であっても十分にペイするんだろう、という感覚もあります。

ただ、今回抱えているプロジェクトは必ずしも構成管理の対象となるホスト台数が多くないこと、Ruby よりも Python に馴染みのある方々が多いことなどから、Ansible を採用することにしました。そういえば、Advent Calendar も走ってましたね。 - Ansible is Simple IT Automation - Ansible Advent Calendar 2014 - Qiita

Ansible での構成管理を経験済の方がすでにいらっしゃったので、構成管理は一任していたのですが、諸々の都合でそのあたりを引き継ぐ必要がでてきました。ぼく自身は Ansible の A の字からスタートせざるを得ないレベルだったので、ネットでの評判がよかった以下の本を読んだという経緯になります。

著者の方のページはこちらかな。 - 入門Ansibleを出版しました — そこはかとなく書くよん。 ドキュメント

「入門」という語がタイトルに付くように、決して応用が書かれているわけではなく一つ一つの章や節が基本を押さえる内容なんですが、応用に至らないまでも入門だけに閉じない内容で、 - Ansible にはこういう機能があり - それはこのような形での使用を意図されたものである というのが理解できるため、次に理解を深めるためには何を学ばないといけないのか、という羅針盤として、非常に読みやすい本だったと思います。技術書で 1,000 円を切るっていうのもお財布にやさしい :)

技術書にはいわゆるリファレンスガイドと、こういう羅針盤としての技術書があるわけですが、次第に内容が陳腐化していくリファレンスガイドよりも、ぼくはこのような羅針盤形式の技術書で基本となる知識を固めて、あとは公式ドキュメントでトラックしていく、というほうが好みで、そういう意味でも読んで良かったと思える本でした。

ちょうど今、自分の MBP を完全初期化 (クリーンインストール) したばかりなので、このセットアップを Ansible で構築するところからはじめてみたいとおもいます。