理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

「自己組織的な開発チームを如何にして作り上げるか」というテーマで発表してきた

Developers Summit 2020にて、 自己組織的な開発チームを如何にして作り上げるかというタイトルで発表させていただきました。

これくらいの人数の前で話をするのって随分久しぶりでしたが、ほとんど緊張することもなく、とても楽しく良い経験になりました。話を聞いてくださる方々も温かい雰囲気を作っていただけて、本当にありがたかったです。また、運営スタッフの方々のプロフェッショナルな動きには素直に感激しました。 みなさんのおかげで、素敵な時間を過ごすことができました。

資料はこちらです。

資料準備を振り返って

とにかく大変でした。

資料の中でも書いたとおり、自己組織化というのは、自分の大学・大学院の時間を捧げた研究テーマです。

自分が現在携わっているアジャイルやスクラムという文脈においても、「自己組織化」というのは重要な要素です。だからこそ、自己組織化をテーマにしたら自分にしか語れない話ができるんじゃないかなと思い、タイトルとアブストラクトをエイヤで決めました。

でも、そこからが出てこない。 自己組織化をテーマにしたとき、自分の話せること・話したいことは何なのか、とっても悩みました。

今のチームにおける自分の振る舞いやチームの状態を振り返り内省して、自分や自分たちの無意識の振る舞いが何に根ざしているのか、なぜそういう振る舞いをしているのかをめちゃくちゃ考えました。自分の無意識的な行動の裏に隠れた自分の想い・考えを言語化するために、毎週末に妻に育児を任せ、一人でカフェにこもって考える日々でした。

最終的にでき上がった資料を振り返ると、いまの自分の振る舞いが何に根ざしていたのかが見えてきます。大学・大学院での研究やその頃に読んだ本・価値観をベースに、社会人になってからの悩みや学びが積み重なった内容になりました。

たとえば発表資料の中で取り上げた"「みんなの意見」は案外正しい"については、13 年前にエントリを起こしています。このときは、本の内容を表面しか理解できていなかったけれど、今ならもう少しその深淵な内容を理解できている気がします。

エラスティックリーダーシップについても、その内容をきちんと理解しないと自分の言いたいことを見失う気がして、何度もその内容を咀嚼しました。何度このマインドマップを見返したことか。

大学院を修了してからの約 10 年で、自分はこういう理解を得ていたのかという発見は、自分としてもとても新しかったです。自分のことであっても、きちんと自分を見つめアウトプットしないと見えないものだなぁというのが、強く実感として残りました。

貴重な機会をくれた会社には、素直に感謝しています。 資料準備はめちゃくちゃ大変だった(笑)