理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

Perl フレームワーク Catalyst 完全入門

Catalyst 解説書としては、従来より Definitive Guide to Catalyst という洋書が出ていました。
ISBN:978-1430223658:detail
レビュー記事はこちらが詳しく、たいへん参考になると思います。

これはこれで分かりやすい解説書だと思うのですが、やはりネックは洋書であるということで、ぼくの場合だとたぶん日本語で読むときの 1/2 くらいのスピードになる*1。わりかしページの多い本ですから、一通り読むのもそれなりに大変です。日本語の本も欲しいなーと思っていた矢先に発売されたのがこの本でした。

ISBN:978-4-8443-2865-0:detail

大まかにいうと、 Definitive … が実用書であるとすれば、Perl フレームワーク…はその名前の通り入門書です。
入門書であるが故に Definitive …ほどレベルは高くなく、Catalyst で使われている or 多くの場合使うことになる基本的なモジュールの基本的なメソッドが体系的に網羅されており、こちらを先に読んだ後で Definitive … を読んでおいたら、もっと理解が簡単だったかなとも思います。というのも、最初に Definitive … を読んでも、Global や Local アトリビュートの違いなどが全然ピンときていなかったもので。

上記で体系的と言いましたが、書籍の構成としては以下の通りです。

  1. イントロ (Catalyst とは何かとインストール方法)
  2. Catalyst の基本
  3. コンテキストオブジェクト
  4. ビュー開発 (Template Toolkit の解説)
  5. モデル開発 (DBIx::Class を中心に解説)
  6. コントローラ開発 (標準的に使用するアトリビュートとメソッドの解説)
  7. プラグイン (Session や Authentication、FormValidator::Simple などのプラグインの解説)
  8. テスト (Test::* と Catalyst::Test の解説)

どういうメソッドがあるのかという一覧が多くのモジュールに対して準備されているのは、Catalyst を使い出して日の浅いぼくにとっては非常にありがたく、どのモジュールで何ができるかという簡単な指針になりそうです。

*1:実際、一通り読み終わるのに相当かかった