Catalyst 解説書としては、従来より Definitive Guide to Catalyst という洋書が出ていました。
ISBN:978-1430223658:detail
レビュー記事はこちらが詳しく、たいへん参考になると思います。
これはこれで分かりやすい解説書だと思うのですが、やはりネックは洋書であるということで、ぼくの場合だとたぶん日本語で読むときの 1/2 くらいのスピードになる*1。わりかしページの多い本ですから、一通り読むのもそれなりに大変です。日本語の本も欲しいなーと思っていた矢先に発売されたのがこの本でした。
大まかにいうと、 Definitive … が実用書であるとすれば、Perl フレームワーク…はその名前の通り入門書です。
入門書であるが故に Definitive …ほどレベルは高くなく、Catalyst で使われている or 多くの場合使うことになる基本的なモジュールの基本的なメソッドが体系的に網羅されており、こちらを先に読んだ後で Definitive … を読んでおいたら、もっと理解が簡単だったかなとも思います。というのも、最初に Definitive … を読んでも、Global や Local アトリビュートの違いなどが全然ピンときていなかったもので。
上記で体系的と言いましたが、書籍の構成としては以下の通りです。
- イントロ (Catalyst とは何かとインストール方法)
- Catalyst の基本
- コンテキストオブジェクト
- ビュー開発 (Template Toolkit の解説)
- モデル開発 (DBIx::Class を中心に解説)
- コントローラ開発 (標準的に使用するアトリビュートとメソッドの解説)
- プラグイン (Session や Authentication、FormValidator::Simple などのプラグインの解説)
- テスト (Test::* と Catalyst::Test の解説)
どういうメソッドがあるのかという一覧が多くのモジュールに対して準備されているのは、Catalyst を使い出して日の浅いぼくにとっては非常にありがたく、どのモジュールで何ができるかという簡単な指針になりそうです。
*1:実際、一通り読み終わるのに相当かかった