理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

システムを運用する人について

今ぼくは OJT で IT システムの運用みたいなことをしていて,シフト勤務とかで朝から晩まで働いていたりする.働いていますっていうと聞こえはいいですけど,今のぼくができることといえばディスプレイを眺める簡単なお仕事くらいで,実際に戦力になっているかというとそんなことはまったくない.今流行りの社内ニートです!! 社内ニートだけど給料はもらえるんだぜ!! すごいだろ!!

ぼくはまだほとんど運用の仕事とかできてないんですけど,やっぱしいろいろ変だなーって思うことがあったので考えてみました.

IT 業界というと SI ってイメージだけど

IT 産業でデカいのはやっぱしシステム構築,SI とかです.こういうところの開発というは華々しい.泥のように働くとか,エンジニアの未来サミットだとかは,やっぱしシステム構築とかのことに(注目という意味での)光があたっているようにみえる.学生さんも,基本的には開発のことを念頭にして,こういうイベントに参加,注目していると思いますし,ぼくもそうです.

でも,泥のように働くというととっても聞こえが悪いんだけど,なんかやっぱり,スゴい大変な思いをしてるのは運用の人だなーってぼくは思ったりしたのです.

システムは 24H 365D 動く

システムは開発にスゴい時間と費用がかかる.システム開発を頼む側,お客さん企業は,システムを運用して業務効率を上げることで,システム構築にかかった費用を回収しようとする.だから,システムを長期間安定して運用するのはとっても重要で,お客さんにとってはムチャクソすごいシステムだけど安定しないよりか,あんましスゴかないけど安定したシステムの方を望むときも多い.そういう意味で運用を回す人達ってのはとっても大事なスーパーマンだ.

でも,そういう大事なところを担当してる人達にはあんまし光が当たらないように見える.給料がズバ抜けて良いかっていうとそういうこともなくて,24 時間 365 日システムに携わっていないといけないから,労働環境も良くない.安定性が何より重要なので,そう易々とクリエイティビティ(笑) だのイノベーション(笑) だのに関わる機会も,開発する人に比べるとそう多くない.壊れたハードウェアに保守をかける,疎通を確認したり,原因特定したり,そういうのは決してつまらないことではないけれど,日進月歩で進んでいく業界の中で,なんだか取り残されるような危機感を感じちゃうこともよくあるんじゃないかと思う.

なんかおかしい

安定性が第一,システムが昨日と変わらず今日も動くことが求められる世界だから,運用ってのもなかなか変わりにくい.変わらないわけじゃないんだけど,何かを変えるにしても,それは他の部門よりかスゴいエネルギーがかかったりします.運用に関わる人ってのは,運用の最前線にいる人も,運用をまとめる人もとっても忙しそうで,休日とか夜とか関係ない.疲弊してる人も多い.お金でやりがいが提供できるのであれば給料をムチャクチャ多くするとか,そうでないなら「運用の品格」とかでっちあげてキムタクが月 9 で主演するとかして運用の人に敬意が払われるようなことにならないと,運用に携わる方々があんまりな感じがする.