理系学生日記

おまえはいつまで学生気分なのか

学生さん面談で思い返すこと

冬です!!!さむい!!!!さむいぞ!!!!!!!!!!ふざけるな!!!!!!!!!!!!

そういうわけで冬です。
冬になるとだいたい、こうこうこういう学生さんが仕事内容を聞きたいみたいだから面談してよーっていう話がきて、二つ返事で引き受けることになります。いわゆるリクルーターってやつです。今年から就職活動の時期が後ろ倒しになったっていうこともあり、リクルーター制度はどうなのって議論も巷にはあったりするんですけど、ぼく自身はこのリクルーター制度が好きです。というか、学生さんと話をするのが好きです。


自分が就活をしていたときから、学生さんは人事を通してしか会社を見ることができないっていうのはスゴく不健全だと思っていたし、それは今でも変わりません。
会社っていう組織はたぶん学生さんが思っているよりもはるかに複雑で、人事の方が感じているよりもずっと入り組んでいて、ぼくの目に映るよりもずっと巨大です。一つの視野で見たところで捉えられるはずがなくて、そんな捉えられない会社が世の中には数万、数十万とあって、そんな曖昧模糊とした中から自分の希望する会社を決めなくてはいけない。四択とかそんなレベルじゃない。毎年、就活をする学生さんにはそういう頭のおかしいクイズが出題されて、そしてその回答が確実に人生の一部分を決めるってことになります。
もちろん考えても答えがでない問題ってヤツは世の中には数多溢れていますが、やっぱりこのクイズとしては理不尽だし不健全だと思います。だったら人事ではなく、ぼくから見える会社っていうのはこういうものなんだよっていう一つの視野を、学生さんに提供するのはきっと意味があることなんだろうなって思います。


そういうわけで、今日が今年度一回目の面談だったんですが、もちろん内容はここには書けないんですが、立派な学生さんでした。
ICT という業界の行く末だったり、今後の動向だったり、会社間の比較だったりに自分の考えをちゃんと持っていて、それを押し付けるわけでもなくこちらの意見を聞いてくれる柔軟さを持たれていて、ぼくはすごい学生さんだなーとただただそう思いました。忙しさにかまけて、業界の未来像だったり、会社としての競争力だったり、そんなことからは目を離して、ただただ目の前のタスクに忙殺されている自分ってヤツが恥ずかしかった。
学生さんは自分の学んでいることを社会でこう生かしたいんだってことを、今必死になって考えて、それを未来にぶつけようとしています。あぁいう純朴さ純真さってヤツをいったい自分はどこに置き忘れてしまったのかと思いました。それでいて、学生さんの前で偉そうに講釈を垂れているというおかしな風景が展開されている。こういうのもまた、不健全で異常な風景だと思います。


今日、学生さんとは 2 時間くらい話をして、ぼくの目に映る会社、目に映る仕事ってものを伝えました。同時に学生さんの目に映る会社、目に映る仕事ってものを見せてもらったんだと思います。それはとても綺麗で、久しぶりにそういう視界を思いだしました。こういうのがあるので、ぼくはリクルーター活動ってのが好きなんだと、そう思います。