からへの線形作用素が固有値問題の解となるための必要十分条件は が成り立つことである。
今日はこの必要性の証明です。
の固有ベクトルからなる の正規直交基底が存在したことを仮定するところからスタートします。ここで、固有ベクトルに対する固有値をとおいておきます。
いま、を考えましょう。この両辺について、との内積を取ると、は正規直交基底を成すことから、。
一方、。というわけなので、となります。
む、これは結局 の固有ベクトルはで、その固有値はということになります。で、
ていうわけなので、てことですかね。